書籍・雑誌

穴 (芥川賞受賞作)

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あらすじ
奇妙な獣のあとを追ううちに、私は得体の知れない穴に落ちた――。

仕事を辞め、夫の田舎に移り住んだ夏。見たことのない黒い獣の後を追ううちに、私は得体の知れない穴に落ちる。
夫の家族や隣人たちも、何かがおかしい。平凡な日常の中にときおり顔を覗かせる異界。





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(奇しくも少し前に 「穴」で息子のおかしな様子を書いていた。 まったく関係のない本作ではあるが 勝手にちょとした親近感を持つ。笑)

興味本位で何かの賞を取った作品はかなり読んでいる方だが 「芥川」に関しては数年は、私にとってのヒットがなかったところ 前回の「爪と目」に続き私的に面白い作品であった。

何か特別な事件が起こるわけではないが そこはかとなく怖い・・というテイストが続いたように思う。もしかして選考員の好みなのかもしれない。

おそらく 誰でも この日常のちょっとしたズレ、ボタンの掛違いの寒さを感じる事が多いのではないか。

平坦な生活の合間にそれを文章にして人に読んでもらい 何か共感してもらうのは とても難しい。読書の際、頭の中に廻る勝手な音楽や 効果音さえ聞こえない静かな時の中で物語りは進む。

それでも 「穴」はとても薄ら寒かった。 

ひとつは主人公に「感想」を持たせない事。ひと夏にあった出来事の感想はいつも読み手がそれぞれに心の中で吐露するのである。従順過ぎる彼女・・違和感。

そして 細かな日常に 有りそうでないファンタジーを点在させている事。この時点で「そうだったら、どんなに面白いだろう・・」と我が身に投影させてしまうのである。

もう、主人公は私へと成り変る。




私も二十年も前に この土地にやって来た。信じられない細かな常識やら もしかして話す事すらなかったような人との関係やら 不安やら イラつきが混在していた。もちろん 良い事も悪い事もどちらも。

環境が変わる時 、誰もが経験している事である。

ふと一人になった朝 ジャムのビンから スプーンで一匙 口に入れた時 この適当でだらしない私が 本当なんだよなあ・・なんて思ってしまう。

子供が同じ事をしていたら 行儀が悪いだの 皿を出せだの言っているのに。

それでは ここに居なかった私が本当の私?
それは 有りえる様で 有り得ない様な でも今の私とは明らかに違うような気持ちになる。

パラレルワールドはほんの一ミリ 気持ちに隙間が出来たらそこを抜ける風のように出現する。いい歳をして少女のような拙い思いが過ぎる。

そして このちょっとしたズレは 私の周りの身近な人たちにもあるはずなのだ。


「穴」には家族や、そこらにいそうな でも薄ら寒い登場人物がたくさん出てくる。

見たことのない黒い獣、何でもてきぱきとこなし人当たりの良い姑、 家族が隠す実在するのかしないのか不明の義兄、 いつの日も同じポージングで水撒きをする祖父、白いスカートの世羅さん、 コンビニの子供たち 、 陶器のように眠る夫はぴか一に怖い。

そして、何より、ラストの顔が変わってゆく私・・

でも、この物語は 男性には、どう伝わるのかな。分かるのかな?分かんないだろうなあ?by 千歳。ふるっ)

こんな事を考える私も充分に薄ら寒い。







背番号制は続く・・

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マイフェイバリットno.5note   ジェームス・テイラー    ワン・マン・ドック

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70年代、共感と支持を得たシンガー・ソングライタジェイムス・テイラーの3作目。

大ヒットしたシングル「寂しい夜」を含む傑作アルバム。一度聞いたら忘れない彼の声・・


 




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古本屋での出逢い

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再び moco´sキッチンからレシピ 黒ゴマ入りのつくね。分量などはアバウト。(笑) 子供うけもまずまずでした。




今日は朝から雨である。いよいよ季節も移り変わるのであろうか・・雨音以外の音が濃いグレーのコンクリにしみこむような 日差しの差さない一日が 昔からスキである。

それにしてもこの夏の暑さは厳しかった。ゲリラ雷雨と言われているが それはまさしく 小学校で教わった熱帯地方のスコールの様子と瓜二つだ。魚の生息地域さえ変化しているとな・・

そのうちパームツリーが生えたりしないものか・・

痩せ細った北極グマの写真を見たけど。

昔 大手の建設会社に出向で仕事をしていた時 海底都市構想のパースを見た。こんなロマンチックな事を本気で考える人がいるのだと 嬉しかった。

結局 温暖化も 海底都市も そして・・宇宙エレベーターも事の結末は 見られそうにない。


さて この夏 古本売り場でちょっとした出逢いがあった。

作家「乙 一」作品である。

若者に人気の売れっ子作家で 娘達は当然の事のように知っていた。不思議だけど非常にシンプルで 子供でも大人でも楽しめる文体だ。

そもそも・・おばさんには 若い作家の書く文章というのがどうも・・ふわふわと砂糖菓子のように甘すぎるイメージがあり 手を出す事がなかった。そ の上ミステリーである。ほとんど・・といってもいいほど ミステリーを読んだ事がなかった。 野沢尚は好きだった。・・(残念な事にもう、新作は読めないけ ど。)人間を描くミステリーという事では 宮部みゆきとか 東野圭吾も含まれるかな?

途中で犯人が分ってしまうと 「どうか・・犯人はせめて この人でないように・・」と思いもよらない展開を願ったりする。結局 結末が分からないとイライラするくせに分かれば分かったで残念な気持ちになるからである。

「乙 一」作品に惹かれたのは 結末の残念がなかったからだと思う。

そこへ到達するまでの全ての言葉の紡ぎで 琴線やら涙腺をやられてしまうのである。道を歩いている描写では 私も道を歩く。見えた景色の描写で 私も又その景色を見る。ただそれだけの事でも泣きたい衝動にかりたてられる時があったりする。

悲しい・・とは違う薄く幸福感が滲んでいる。陽が差さないのに 雨音が心地よい 今日のように。

なので・・私にとっては ミステリーとも ホラーとも違う括りと言える。

と 偉そうに語っているけど 貧乏な私は プライスが底値にとどいた時にまとめ買いをしてまとめ読みをする。夏の後半を存分に楽しませてもらった。新作はぜひ プロパーで買います。(笑)




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数多く映画化もされているのだけど・・やっぱり原作ってすごい。尊敬するヌートリアEさんもお好きだとか・・・嬉しい限り。

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佐野 洋子

Epsn0199sano数日、佐野さんの本を何度も読んでいる。

昨年 絵本作家の佐野洋子さんが亡くなった。 中学生くらいだったか 丁度子供と少女の間位の時期で名作「100万回生きたねこ」とであった。

100万年もしなないねこがいました。

100万回しんで100万回も生きたのです。

りっぱなとらねこでした。

100万人の人がそのねこをかわいがり、100万人の人がそのねこがしんだときなきました。

ねこは、一回もなきませんでした。

(佐野洋子 100万回生きたねこ より)

どんなに愛されても誰よりも自分が好きな猫は死ぬ事など何でもない。100万回も生き返ったのに涙一つこぼさない。そんな憎々しい猫が自分のように思えた。ラストでようやく自分より好きな猫と出会い本当の意味での死を迎えるのだが  これを読んだ時私は やっと死ねたのか・・本当によかったと心から思った。死生観といったらひどく大袈裟かもしれないが 少女であっても生きていく事はやはり光きらめく事ばかりではなかった。絵本でそれを感じたのは初めてだったように記憶している。今春 追悼特集が川河出書房から出版したので 購入し 手持ちの過去の物をまとめて読んだ。

絵本ももちろんだけれど そのエッセイの爽快感に引き込まれ数十年 佐野ファンだった私。どの文章も よくここまで潔く後先考えずあからさまに書けるものだと感心した。普通の人なら血を流して倒れているであろう事もどこか笑える。いや・・倒れて泡を吹きながら辛くて涙を流しているのに笑っているというのだろうか。彼女自身はよくヨダレを垂らしていても・・という言葉を使っている。

佐野さんの文章には肉感的な死の断片が数多く出てくる。それは誰でも思い当たる経験であるけれど 一応 あまり堂々と言わないでおいたものだ。彼女自身が子供時代から 実父 兄弟を看取ってきたから すぐそこに死ぬ事は転がっていたように思う。

弟の 小さなぷくぷくとした手のひら。おんぶをした弟の身体がどんどん熱くなっていった事。それが死に向かっている事と知ったのは大人になってから・・ そして目の前の小さな死体。
「ダラダラ泣き、でも次の日はケロっとして、思い出す時だけダラダラ泣きました。」

私も時々 亡くなった人を思い出して本当にダラダラとだらしなく泣く。

美しい死の情景はいくつも文章としてあるけれど私の経験したそれは 佐野さんのと近い。どんなに 込み入って難しく生きていても 人って 死ぬんだ。ココまで。と電池が切れるように。
三年前 父が逝った時 つくづく 感じた。

「シズコさん」は母を愛せなかった娘の告白である。
私自身は普通に愛を注がれそだったけれど それでも心の棘みたいなものもなくはない。これを読んだ時 なんだか心が楽になった。ここまで書かなくても・・と思ったが いつも通りのあからさまで 人が一応 言わないでおいた事が どどんと書かれていた。人と向き合うのは血が繋がっていても苦しい事だ。少しでも女々しさを感じたらきっとぽろっと深い所に落ちてしまうかもしれない。踏ん張って読んだ。そしてすっとする。
最後まで佐野さんは佐野さんだったから。

二十年以上前から文通友人の○○ナベさんとエッセイでは 佐野作品と 若くして亡くなった消しゴム版画家の ナンシー関作品については よく語った。肉感的且つ動物的だったから?いや正直だからかな・・?女性ライターは沢山いるけれどこの二人は類まれない。みんな死んでしまったねー。サミシイねえ。また話したいねえ。
言葉どおり 最後まで羨ましいくらいの死に方だった。
80近くても死に怯えている人もいるし 100でも老後の蓄えをしてる人もいる。
大袈裟にいう死生観は人それぞれなので お茶の間で話題にすれば飯がまずくなるのは分かってる。そう言いながらも 今日も私の中で 死ぬ事が生きる事の裏地みたいに離れない。存分に私はうざったがられてるぜ。(笑)

死なない人はいない

そして死んでも許せない人など誰もいない

そして世界はだんだん淋しくなる。

(佐野洋子 死ぬ気まんまんより)


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「必至」 任されました!「天地明察」

Epsn0979kaito今日は節分!二人でお休み中お面を作成。

正月に読もう!と決めていたのに・・ようやく読み終えた 図書館で借りた「天地明察」という本が面白かった。

昨々年「本屋大賞」に輝いた 時代小説。といっても・・戦で血が流れるような話ではなく

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「大和暦」を二十年余り 挫折に挫折に挫折を重ね作り上げた実在の人物「渋川春海」の半生記である。

話題の芥川賞や直木賞 受賞作品は雑誌で記載されるので貧乏な私は気になる物に関してはこちらを読んでいる。(笑)「本屋大賞」に 関しては 本屋 さんが選ぶ賞だけあって無条件に面白いものが多く 多分売れそうな物ばかり・・本作に関してもザ・エンターテイメントという感じで 作者の若々しい文章が スピード感を増して響く。登場人物が皆 魅力的というのもいい。数学オタクとでもいうのか・・何より・・主人公である春海が今時の若者であるところがよかった。

夫は どうもこのサクセスストーリー的な話が好みのようで・・ずっと前に推薦された本も細腕繁盛記的な話だったと記憶する。ミステリーや推理物を テーブルに置いていてもスルーするが 本作に関しては私より早く読破していた。本に限らず恋愛物のドラマなどは皆無の様子で 限られた男と女の間ですった もんだが堂々巡りするのか理解に苦しむらしい。私が詳しく説明しても頭の上にハテナマークが沢山浮かんでいるのが見える。(笑)

どんなに真面目な話をしていても何かを思い出して噴出したりしている男である。

彼の友人は皆 集まれば「最近どんなの聞いてる?」みたいな話が多くて
これが良かった。あれが良かったと音楽の話が連鎖し ている。それは今に始まった事ではなくて いつもの光景だ。数十年つきあいがあっても彼女や奥さんの話は あまりしないようだ。有る時 結婚したり 子供が 出来たりして 「おおー」と一応驚くようだけど どうなのだろう。(笑)それ程興味のある話題ではないのだろう。 聞けば女の子の話はするらしい。(笑)「男の子だねー」とオジサンになっても感じる。

だけど女の子のつきあいとは明らかに違って・・私と しては何となく羨ましい。

今 女子会というのが流行りらしいけれど・・私は不向きだと思う。長いつきあいの友人とは不思議と この「男の子だねー。」寄りの話をしている気がする。今風で言う「恋話」というのがとても恥かしくて出来ない。過去に私と其の手の話をした!という人がいたらと思うだけで恥かしい。実際  状況的にそんな話になった後は必ず私はひどく後悔していた。(笑) まったく面白くなかったはずである。この時点で私的には失格。

だから・・私は 周りには謎だったと思う。(笑)本当は謎すらなかったんだけど。

「天地明察」は薄く恋話も盛り込まれている。「男の子だねー。」の作者は スラリとしたイイ男であるがきっと恥ずかしがりやとお見受けする。 しかし文章に「愛」や「恋」がなくってもどちらもきちんと届けられている。そんなお話が好みである。

Epsn0981kusueri1良薬がくちに苦すぎて涙涙の息子・・・・

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夏祭り無事終了 そして 「やまだ紫」

Epsn0324jinnbe←(甚平 間に合いました!でもすぐにジュースこぼされました。)

昨日 無事 夏祭りが終了した!note

とは いうもののまだまだ恐怖の夏休は続いて ひとり孤独なルーティンワークだ。
それでも育児というのは 要所要所に ご褒美が散りばめられていて こどもが大きくなったなあ。と感じる事も多い。

去年は 面倒くさがっていたアサガオの水やりも今年は進んで起きぬけにスタンバイ。
私の育てているお花にもたっぷり注いでくれている。
ホウセンカは少し水が足りないとすぐにしおれてしまう。自分がやらなければ死んでしまうという責任感も芽生えてなのか 頑張ってくれている。
たかが水やり だけれど凄く助かっている。食卓のご飯よそいや 箸並べ 玄関の靴をそろえること・・全て小さな事だけど凄く助かっている。これは意外だった。

お手伝いをさせなくては・・という使命感が加わると こどももやらされている気持ちが強くなるようで 本人も面白くないようだ。
こちらもうまくできない時につい イラッとしてしまう事がある。
どんな理由でもいいから 本人が納得すれば進んで工夫するし(コレが終わったらやろう。とか)こちらも「ありがとう。本当に助かったよ。」と心から言える。
親だって調子が悪い時があるし・・そういう時はなかばナマケモノのいいわけのようだけど
そのまま説明する。 全てはうまくいかない。駄目だ。嫌だ。と言われる。でも今日は駄目だったけど 明日は理解してくれたりする。こどもって面白い。confident

そんな 日々の小さな ご褒美に感謝する時 私は「やまだ紫」がなぜか読みたくなる。Epsn0339yamada
「やまだ紫」ファンの多くは皆 こんな感じらしい。 
何故か繰り返し読んでしまう不思議な 漫画だ。(漫画というのが適切か解からないが。)
私が作品と出逢ったのはもう20年近く前になる。確か絵本作家の佐野洋子さんが話していたか何かの時だった。作品自体は70年代の物も多いのでちょうど雑誌「ガロ」なんかが輝かしかった時代だと思う。
代表作の「性悪猫」は素晴らしい。「しんきらり」は育児中の主婦の目線から子供たち
旦那 そして社会を見て描かれている。

日々の暮らしは良い事か悪い事か解からないけど うまくやり過ごす術が身についてしまう。でもいつでもどこでもけなげにまっとうにそして 心優しく生きたいと思っている自分を思い出させてくれるのだと思う。  

ひさしぶりにやまだ紫先生の「やまねこネット」を覗いて見たらもう一年以上前に他界された事を知った。ショックだった。心よりご冥福をお祈りする。
でも作品をこれから先も何度も読み返す私のような人が沢山いることは間違いない。

あわてて「つげ義春」先生の近況をさりげなく調べてみる。殆ど近況に近い情報はないようだがご健在らしい。よかった。ちょうど朝ドラで若き日のつげ義春が「水木プロ」で仕事を始めたところだ。pen

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「三面記事小説」

↓(長女の絵。 秋のイメージらしい。)

Epsn00611 夏休みが目前となり 何かしらこどもに呼ばれる事が多い私は長い時間を一つの事に割り当てる事が難しくなる。特に読書はいいところなのにーーというタイミングで必ず「ママーー」と呼ばれる。こどもってすごいアンテナを持っていて母親が他の方向に向いている時 無意識的にも感じるのかな・・「なにー?」と返事をしても何だったのか本人は忘れてしまっている事もよくある。(笑)smile
そんな夏休みは短編小説が助かる。
「三面記事小説」は実際に起こった事件を物語にしている。
角田作品の多くはいつもそこらにいる人。家族が題材だ。
特別な仕事をしているわけでも 特別な家族を持つ人でもない ごく普通の・・
それでもいろんな感情や やるせなさ・・だったり亀裂だったりがあって本当におもしろい。
それは一重に彼女の文章の巧みさで どの作品を読んでも唸ってしまう。私に才能があればこんな作家になりたかった。(笑)

直木賞を受賞した「対岸の彼女」は専業主婦と仕事にいきる女性の亀裂と友情のお話だった。さっきまでそっちにいたのに・・あるいはそっちに行く筈だったのに・・という河のあっちとこっちでたまたま生きる事となった彼女たち。
受賞の際 角田さんが「大人になったら友達を作るのは難しくなる。働いている女がこどもを育てている女と仲良くなったり家事に追われている女が今だ恋愛をしている女の悩みを聞いたりするのは難しい。・・高校生のときは簡単だったのに。一緒に学校を出て甘いものを食べて いつかわからない将来の話をしているだけで満たされた。けれど私は思うのだ。あの頃のような全身で信じられる女友達を必要なのは大人になった今なのに。」
と言われていた。私も同感。違う立場だから聞ける または話せる事だって多い。
「空中庭園」「八日目の蝉」 皆一見 あい対するような人間関係が描かれているがはじまりに差はない人間だと思う。どこでどう?というズレはどこにでもある。
いつももう一人の自分のような気持ちで読んでしまう。

「三面記事小説」はフィクションだけど身につまされる。
その中の「光の川」は読んでいて引き込まれる。
介護疲れで母親を 死なせてしまう私と同世代の男の話だ。
心優しい 母に深く愛された記憶をもつもう一人の自分。
ひとつ ひとつトビラが閉まっていく どうしようもない閉塞感。喉の渇くような感じと蝶が舞うような幸せな時間とを行ったり来たり。

老人の介護や福祉は ほんの横顔に過ぎないけれど 上皮を撫でた事がある。
現実の世界はフィクションよりも厳しい。

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「ゲ ゲ ゲ」本を読む。

私はメガネ男子に弱いeyeglass
極端な話 男の人でギターを弾いているかメガネをかけているかすれば必ず一度は見る。と 思う。
邦楽の中でも音を聞いてこれ好きだなーと思うアーティストは90パーセント メガネをかけている。正し メガネをかけていると頭がよくみえるけれどこれは誤りである事が多い。(これも90パーセントくらい。笑)

さておき ごたぶんにもれず 朝ドラの「ゲ ゲ ゲの女房」をこのメガネ好きのせいで見てしまっている。(笑)水木しげる役の向井君はどうみても平成の色男だけれど時代設定が ちょうど私が育った頃と重なり懐かしい。
来週からはいよいよ貧乏時代からの脱出になるとの事。run

最近 読書に関して間違いのない友人が面白かったという事とメガネの件もあり
水木ウィークとばかり関連の本「水木しげる80の秘密」 「ねぼけ人生」 「ゲゲゲの女房」を読んでみた。(もちろん図書館で借りました。本当に助かります。)

水木しげるという人は戦争で片腕をなくし 極貧の貸し本漫画時代をへて 仕事に忙殺される時代 スランプ と かなり波乱万丈な人生を過されている。
でもどの本を読んでもご本人はひたすら漫画を描き続けている。凄まじく頑固に一本道だ。そうでありながら以前テレビ出演されていた時も放送中に居眠りをされていた。飄々としたキャラクターも人をひきつけるのだと思う。とても可愛い。

妻 布枝さんは本当に控えめな女性で「古きよき時代」の女性の生き方を貫いておられる。言葉としては使っていたけれど この本でその凄さと素晴らしさ理解したように思う。私の世代は男女平等にはじまり・・女性の経済的自立が当たり前のようにされてきたので少々鼻息があらく生きてきたように思う。私はどんな時でもただ信じて待つ事ができるでしょうか・・あまり自信がない。

全てを受け入れて生きるだけの人生」は ほっこりとしていながら現代女性よりずっと強い生き方なのかもしれない。

Epsn0281←(ある日の食卓 学食みたい!挽肉が駄目な人 お肉が駄目な人もいて簡単ながら別メニューです。)

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