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はと

Kimg1197

ある日の朝 店の駐車場に はと の死骸があった。

グロテスクなそれを どう始末するか 皆がざわついていた。
気持ちのいい作業ではないけれど その時間も無駄な気がして 「やっておくよー」と仕度をする。

基本 面倒と思われる事も 私に出来る事であれば そこは年の功である。

さっきまで 私が見たこともないような景色を泳いでいたそれは 冷たいアスファルトと同じ温度で 吹き溜まりの木の葉のように 無機質だ。

台風で吹き飛ばされ 季節も場所も とんちんかんなせみの抜け殻のようにそっと置かれている。

ただ その周りには無数の羽の残骸・・・

高尚な劇団が シェイクスピアか何かの演目で思い切りばら撒いた演出みたいに
あるいは 歌舞伎の舞台みたいに 荒くれ具合がひときわドラマッチクである。

生と死は 地続きだ。

生きることを強く意識しなくても 死のすぐ近くには まざまざと生きた刻印みたいな跡がのこるのかもしれない。
何かの敵から身を守り 必死で戦った跡を見て 圧倒される。

生と死は 始まりと終わりではなく 繋がっている。

羽を 集めながら その小さな命が あった事を心に留める。

そして このところ 肩に力を入れすぎていた自分を少し許そうと思う。

気負うことなく 地続きの 繋がった一日を 歩こうと思う。

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