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2017年7月

2017 4月&5月 映画生活MEMO

季節の移り変わりに風邪をひきました。

薬を飲んでできる限り休んだつもりなのですが 治りが遅いのも年齢を重ねた証ですね。

薔薇に変わり アジサイがあちらこちらで咲いています。

品種改良されて可憐に目を楽しませてくれるような花も素敵ですが

野に 誰に 言われずとも毎年咲いている強い花には独特の美しさがありますね。

神さまは 自然のどんな物の中にも必ず心惹かれる存在を置いてくれている気がします。

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淵に立つ 2016 監督深田 晃司      85点

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book下町で小さな金属加工工場を営みながら平穏な暮らしを送っていた夫婦とその娘の前に、夫の昔の知人である前科者の男が現われる。奇妙な共同生活を送りはじめる彼らだったが、やがて男は残酷な爪痕を残して姿を消す。8年後、夫婦は皮肉な巡り合わせから男の消息をつかむ。しかし、そのことによって夫婦が互いに心の奥底に抱えてきた秘密があぶり出されていく。

(。・w・。 )それにしても冒頭から 最後までいやあな雰囲気だけが重苦しく残る作品でした。日常の根源なんて どんな形だか分からない・・ 男の出現によってそれが壊されたわけではなく ただ輪郭を持ってそこに現れた。漠然とした中で言えることは その危うさが 遠い場所ではないということ・・実に寒々しい。

もしかしたら、人生なんて淵に立たされる連続なのではないかと思ってしまう。

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怒り  2016監督 李 相日       80点

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book東京・八王子で起こった残忍な殺人事件。犯人は現場に「怒」という血文字を残し、顔を整形してどこかへ逃亡した。それから1年後、千葉の漁港で暮らす洋平と娘の愛子の前に田代という青年が現れ、東京で大手企業に勤める優馬は街で直人という青年と知り合い、親の事情で沖縄に転校してきた女子高生・泉は、無人島で田中という男と遭遇するが……。

(*^ω^*)ノ彡実に良く出来た作品。 キャストの豪華さも気にならないほどストーリーの中にしっくりと溶け込んだそれぞれに濃厚な人間模様となっている。秀作です。

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ファブリックの女王 2015監督 ヨールン・ドンネル    70点

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book。戦後まもないフィンランド。夫が買収した業務用オイルプリントの会社で働き始めたアルミは、個人向けに綿のファブリックにプリントすることを思いつき、1951年に新たな会社「マリメッコ」を立ちあげる。全財産を投じて行なったファッションショーは大成功。カラフルで斬新なデザインのファブリックや、女性をレースやコルセットから解放したドレスは大人気となり、事業は軌道に乗り始めるが……。

(゚▽゚*)北欧デザイン大好きの私にとっては歴史も分かるこの作品は興味深い。


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何者   2016 監督  三浦 大輔       80点

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book演劇サークルで脚本を書き、人を分析するのが得意な拓人。何も考えていないように見えて、着実に内定に近づいていく光太郎。光太郎の元カノで、拓人が思いを寄せる実直な瑞月。「意識高い系」だが、なかなか結果が出ない理香。就活は決められたルールに乗るだけだと言いながら、焦りを隠せない隆良。22歳・大学生の5人は、それぞれの思いや悩みをSNSに吐き出しながら就職活動に励むが、人間関係は徐々に変化していく。

(゚▽スピード感があり なかなか面白い作品。それにしても若者にとってSNSはすでにツールに留まらず心の支えでもあるのだなあ・・と息が詰まりました。(笑)


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ダゲレオタイプの女 2016監督 黒沢 清      80点

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book。職を探していたジャンは、写真家ステファンの弟子として働き始めることになったが、ステファンは娘のマリーを長時間にわたって拘束器具に固定し、ダゲレオタイプの写真の被写体にしていた。ステファンの屋敷では、かつて首を吊って自殺した妻のドゥニーズも、娘と同じようにダゲレオタイプ写真の被写体となっていた過去があり、ステファンはドゥニーズの亡霊におびえていた。マリーに思いを寄せるジャンは、彼女が母親の二の舞になることを心配し、屋敷の外に連れ出そうとする。

(゚ー゚)文句なく美しかった。愛する人を拘束する装置が出てくるだけでこの世界観は大筋成功。(笑)日本らしい切ないやるせない幽霊は黒澤作品の集大成。

 

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聖の青  2016 監督  森 義隆   80点

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book幼い頃から腎臓の難病・腎ネフローゼを患い、入退院を繰り返した村山聖は、入院中に何気なく父から勧められた将棋に心を奪われる。師匠との出会い、そしてプロ棋士として羽生善治ら同世代のライバル棋士たちと死闘を繰り広げ、まさに命を削りながら将棋を指した村山聖の壮絶な一生が描かれる。

(゚▽゚*)今大注目の将棋界、 勝負の世界で生きる男たちの孤独や歓喜・・面白かったです。

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湯を沸かすほどの熱い愛   2016 監督 中野 量太   80点

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book1年前、あるじの一浩が家を出て行って以来銭湯・幸の湯は閉まったままだったが、双葉と安澄母娘は二人で頑張ってきた。だがある日、いつも元気な双葉がパート先で急に倒れ、精密検査の結果末期ガンを告知される。気丈な彼女は残された時間を使い、生きているうちにやるべきことを着実にやり遂げようとする

(゚ー゚)日本版死ぬまでにしたい10のことでしょうか・・・宮沢りえ、かあちゃん役が思いのほか良かった。

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走れ絶望に追いつかれない速さで  2016 監督 中川 龍太郎  75点

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book。漣と青春時代を共有した親友の薫が死に、薫が描き遺した絵には中学時代の同級生「斉木環奈」の姿があった。親友の死を受け入れられない漣は、薫にとって大切な存在であり続けた環奈に薫の死を知らせるため、彼女の元へ向かう決意をする。

(゚▽゚*)分かったつもりでも分かっていない。探してもみつからない事が世の中には山ほどある。追いつかれないように・・でも走るだけではない歳になりました。

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ある天文学者の恋文 2016 監督 ジョゼッペ・トルナトーレ  60点

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book著名な天文学者のエドと教え子のエイミーは、周囲には秘密で年の差の恋愛を満喫していた。ある日、大学で授業を受けていたエイミーのもとに、出張中のエドから「もうすぐ会える」というメールが届くが、エドの代わりに教壇に立っていた別の教授から、エドが数日前に亡くなったという訃報を知らされる。その後もエイミーのもとにはエドから手紙やメール、贈り物が届き・・・・
(。・w・。 )死んだ彼から 止めどなく先回りをして手紙やプレゼントが届く。だめでした・・気持ちは分かるけれど生理的にダメでした。(笑)

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明日からまた忙しい日々が続きます。

皆様は風邪などひかないように・・・

ご自愛下さい。

 

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2017 2月&3月 映画生活MEMO

今日から7月です。

2017年も上半期が終了しました。特に上半期は 五十を過ぎた人間がのうのうという言葉ではないのですが(恥ずかしすぎて) 自分を生きた感覚が希薄であります。

頼まれてもいないし それが有効だったわけでもないのですが 何となく自分以外の人を大丈夫かと常に気がそぞろで・・・

時間が過ぎて 自分だけが残されたような・・変わらないような(笑) 

今更ですが手持ちのメモを ピンで刺すようにピックアップさせていただきます。

沢山の作品を観ているわけではないのですが それでも感動の記憶は常に移ろうので今回から ふたつきを区切りに その中のナンバーワンを主に書き残してみました。

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2月&3月ナンバーワン!

オーバーフェンス 2016 山下 敦弘   80点

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book妻に見限られて故郷・函館に戻った白岩は、職業訓練校に通いながら失業保険で生計を立て、訓練校とアパートを往復するだけの淡々とした毎日を送っていた。そんなある日、同じ訓練校に通う代島にキャバクラへ連れて行かれた白岩は、鳥の動きを真似する風変わりなホステス・聡と出会い、どこか危うさを抱える彼女に強く惹かれていく。

(◎´∀`)佐藤康志原作の三部作 最終章。 「海炭市叙景」の独特の作品の持つ色合いみたいなものに感動しずっと心に残る作品となっていった。 二作目にあたる「そこのみにて光り輝く」ではさらに多くの人に評価され大きな賞も受賞した。 もう、観なくてはならなくて観た作品です。(笑)

地方都市に暮らす名もない人々・・絶望に近い普通の暮らしを生き 倦怠感に押しつぶされそうになりながらも かすかな光を求めて生きる人々・・ それは現実社会とつながり また私とも繋がる感じで共感するのかもしれない。

暗さと清々しさが混在する作品で 前、前々作よりも 若干楽な気持ちで見られたかもしれない。沢山の人でなくても 実は私も・・なんて この絶望に近い日々の暮らしを感じる人の存在を佐藤氏が知れたら もう少し作品を書いてくれたのかな・・

この作品のオダギリジョーが私は好きです。泣く男も悪くありません。 このところ面倒くさい役の多い 蒼井優は実物が存在しそうな意地悪な「岸辺の旅」のような不思議系の薄まった役が好きです。


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秘密 THE TOP SECRET 2016 監督 大友啓史  60点

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book死者の記憶を映像化し、犯罪捜査を行う科学警察研究所法医第九研究室、通称「第九」。室長・薪剛の指揮により、新人捜査官の青木一行らが、家族惨殺事件で死刑となった男の記憶を映像化した。しかし、男の脳内映像として映し出されたのは、事件以来行方不明となっていた男の娘・絹子が家族に刃物を振り上げる姿だった。

(* ̄ー ̄*)面白いプロットなのに・・散漫。残念。

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シンプル・シモン 2010 監督アンドレアス・イーマン  80点

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bookアスペルガー症候群のシモンは、物理とSFが大好きで、気に入らないことがあると自分だけの“ロケット”にこもってしまう。そんなシモンを理解できるのは、兄のサムだけ。しかし、シモンのせいでサムは恋人に振られてしまう。兄の新しい恋人探しを始めたシモンは、偶然出会った天真爛漫なイェニファーに狙いを定め、2人を近づけようとするが……。

(o^-^o)色鮮やか 私好みの小劇場作品。

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すれ違いのダイアリーズ 2014 監督ニティワット・タラートーン  80点

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book職員室で前任者の女性教師エーンが残した日記を見つけ、読むうちに面識もないエーンを身近に感じるようになる。1年後、ソーンと入れ違いで再びエーンが赴任してくる。ソーンは同じように日記を残しており、今度はエーンがソーンの日記を読み始める。

(*^-^)会えそうで会えない 何度となくすれ違う2人、時間 ロマンチック  演出が光る。

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海を感じる時 2014 監督 安藤 尋    70点 

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book女子高生の恵美子は、先輩の洋に いきなりキスを迫られ、思わず身を任せてしまう。そんな彼女に洋は、女性の体に興味があっただけで相手は誰でもよかったと冷たく言い放つ。大切にしてもらえないことを悟りながらも、恵美子は愛情を求めて彼に身を委ねていく。やがて、上京した洋のそばにいたいと恵美子も東京で働くように。洋に振り向いてほしくて彼に近づくが、そのたびに拒絶されて心に傷を負っていく。

(*^-^)おお、青春。純文学、美しい二人を鑑賞するような作品。

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素敵なサプライズ ブリュセルの奇妙な代理店2015 マイケ・ファン・ヂム 80点

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book何不自由ない日々を送る大富豪のひとり息子ヤーコブは、楽しみのない人生に嫌気がさし、自殺を試みるが、常に邪魔が入り自殺できずにいた。たまたま拾ったマッチ箱に記された謎の「代理店」をベルギーまで訪ねると、その店は事故に見せかけて自殺をほう助するサービスを提供する旅行代理店だった。

(゚▽゚*)羨ましい限り・・ ヤーコブの憎めないキャラが○。 なかなか可愛らしいコメディでした。

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ヤング・アダルト・ニューヨーク 2015監督 ノア・バームバック 70点

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book8年間も新作が完成していないドキュメンタリー映画監督のジョシュと、妻のコーネリア。40代になり、人生にも夫婦にも何かが欠けていると感じるようになったある日、ジェイミーとダービーという20代のカップルと知り合う。時代に乗り遅れたくないとSNSに縛られる日々を送る自分たちに比べ、自由でクリエイティブに生き、レトロなカルチャーを愛する若い2人に刺激を受けたジョシュとコーネリアは、再び活力を取り戻していくが……。

(゚▽゚*)主人公の焦りと高揚・・分かります。いつの間にか自分が取り残されたような・・でも手持ちのカードは自分で増やしてゆくしかないのですね。

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少女  2016 監督 三島有紀子   80点

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book高校2年生の由紀と親友の敦子は、夏休み前に転校生が親友の死体を見たと話すのを聞いて以来、自分も人の死を目撃してみたいと思うように。そこで由紀は小児科病棟でボランティアをはじめ、余命わずかな少年たちと仲良くなって自らの欲望を満たそうとする。一方、陰湿ないじめに遭い生きる希望を失いかけていた敦子は、誰かの死を見れば生きる勇気を取り戻せるのではないかと考え、老人ホームでボランティアをするようになる。

(◎´∀`)ノ湊かなえ原作、スピード感と話のキャラクターが繋がってゆく。小気味よい作品。

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好みの作品に出会うと何日もぼんやりと余韻に浸ったり・・この面白さを誰かに!と共有したくなったり・・

映画は私にとって 調子の良いときもそうでない時も 自分をリセットしてくれるツールでもあります。

いつだったか 友人に 強く強くこれをぜひ観て!と勧められいざ観てみると 何がどう面白いのか分からなかった経験があります。(笑)

普段似たような価値観を持って話していると思っていた人間関係を覆すような驚きです。

そんな事もあって 本と同様に観る人によって 受け取るものは違うので 私はあまり 人には推薦というものはしません。

それでも少しだけ記録というものがあれば嬉しいという自分本位のものですが

何かひっかかるものがあれば きっと観て損はないはず。 楽しいですよ。

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