2017 4月&5月 映画生活MEMO
季節の移り変わりに風邪をひきました。
薬を飲んでできる限り休んだつもりなのですが 治りが遅いのも年齢を重ねた証ですね。
薔薇に変わり アジサイがあちらこちらで咲いています。
品種改良されて可憐に目を楽しませてくれるような花も素敵ですが
野に 誰に 言われずとも毎年咲いている強い花には独特の美しさがありますね。
神さまは 自然のどんな物の中にも必ず心惹かれる存在を置いてくれている気がします。
淵に立つ 2016 監督深田 晃司 85点
下町で小さな金属加工工場を営みながら平穏な暮らしを送っていた夫婦とその娘の前に、夫の昔の知人である前科者の男が現われる。奇妙な共同生活を送りはじめる彼らだったが、やがて男は残酷な爪痕を残して姿を消す。8年後、夫婦は皮肉な巡り合わせから男の消息をつかむ。しかし、そのことによって夫婦が互いに心の奥底に抱えてきた秘密があぶり出されていく。
(。・w・。 )それにしても冒頭から 最後までいやあな雰囲気だけが重苦しく残る作品でした。日常の根源なんて どんな形だか分からない・・ 男の出現によってそれが壊されたわけではなく ただ輪郭を持ってそこに現れた。漠然とした中で言えることは その危うさが 遠い場所ではないということ・・実に寒々しい。
もしかしたら、人生なんて淵に立たされる連続なのではないかと思ってしまう。
怒り 2016監督 李 相日 80点
東京・八王子で起こった残忍な殺人事件。犯人は現場に「怒」という血文字を残し、顔を整形してどこかへ逃亡した。それから1年後、千葉の漁港で暮らす洋平と娘の愛子の前に田代という青年が現れ、東京で大手企業に勤める優馬は街で直人という青年と知り合い、親の事情で沖縄に転校してきた女子高生・泉は、無人島で田中という男と遭遇するが……。
(*^ω^*)ノ彡実に良く出来た作品。 キャストの豪華さも気にならないほどストーリーの中にしっくりと溶け込んだそれぞれに濃厚な人間模様となっている。秀作です。
ファブリックの女王 2015監督 ヨールン・ドンネル 70点
。戦後まもないフィンランド。夫が買収した業務用オイルプリントの会社で働き始めたアルミは、個人向けに綿のファブリックにプリントすることを思いつき、1951年に新たな会社「マリメッコ」を立ちあげる。全財産を投じて行なったファッションショーは大成功。カラフルで斬新なデザインのファブリックや、女性をレースやコルセットから解放したドレスは大人気となり、事業は軌道に乗り始めるが……。
(゚▽゚*)北欧デザイン大好きの私にとっては歴史も分かるこの作品は興味深い。
何者 2016 監督 三浦 大輔 80点
演劇サークルで脚本を書き、人を分析するのが得意な拓人。何も考えていないように見えて、着実に内定に近づいていく光太郎。光太郎の元カノで、拓人が思いを寄せる実直な瑞月。「意識高い系」だが、なかなか結果が出ない理香。就活は決められたルールに乗るだけだと言いながら、焦りを隠せない隆良。22歳・大学生の5人は、それぞれの思いや悩みをSNSに吐き出しながら就職活動に励むが、人間関係は徐々に変化していく。
(゚▽スピード感があり なかなか面白い作品。それにしても若者にとってSNSはすでにツールに留まらず心の支えでもあるのだなあ・・と息が詰まりました。(笑)
ダゲレオタイプの女 2016監督 黒沢 清 80点
。職を探していたジャンは、写真家ステファンの弟子として働き始めることになったが、ステファンは娘のマリーを長時間にわたって拘束器具に固定し、ダゲレオタイプの写真の被写体にしていた。ステファンの屋敷では、かつて首を吊って自殺した妻のドゥニーズも、娘と同じようにダゲレオタイプ写真の被写体となっていた過去があり、ステファンはドゥニーズの亡霊におびえていた。マリーに思いを寄せるジャンは、彼女が母親の二の舞になることを心配し、屋敷の外に連れ出そうとする。
(゚ー゚)文句なく美しかった。愛する人を拘束する装置が出てくるだけでこの世界観は大筋成功。(笑)日本らしい切ないやるせない幽霊は黒澤作品の集大成。
聖の青春 2016 監督 森 義隆 80点
幼い頃から腎臓の難病・腎ネフローゼを患い、入退院を繰り返した村山聖は、入院中に何気なく父から勧められた将棋に心を奪われる。師匠との出会い、そしてプロ棋士として羽生善治ら同世代のライバル棋士たちと死闘を繰り広げ、まさに命を削りながら将棋を指した村山聖の壮絶な一生が描かれる。
(゚▽゚*)今大注目の将棋界、 勝負の世界で生きる男たちの孤独や歓喜・・面白かったです。
湯を沸かすほどの熱い愛 2016 監督 中野 量太 80点
1年前、あるじの一浩が家を出て行って以来銭湯・幸の湯は閉まったままだったが、双葉と安澄母娘は二人で頑張ってきた。だがある日、いつも元気な双葉がパート先で急に倒れ、精密検査の結果末期ガンを告知される。気丈な彼女は残された時間を使い、生きているうちにやるべきことを着実にやり遂げようとする
(゚ー゚)日本版死ぬまでにしたい10のことでしょうか・・・宮沢りえ、かあちゃん役が思いのほか良かった。
走れ絶望に追いつかれない速さで 2016 監督 中川 龍太郎 75点
。漣と青春時代を共有した親友の薫が死に、薫が描き遺した絵には中学時代の同級生「斉木環奈」の姿があった。親友の死を受け入れられない漣は、薫にとって大切な存在であり続けた環奈に薫の死を知らせるため、彼女の元へ向かう決意をする。
(゚▽゚*)分かったつもりでも分かっていない。探してもみつからない事が世の中には山ほどある。追いつかれないように・・でも走るだけではない歳になりました。
ある天文学者の恋文 2016 監督 ジョゼッペ・トルナトーレ 60点
著名な天文学者のエドと教え子のエイミーは、周囲には秘密で年の差の恋愛を満喫していた。ある日、大学で授業を受けていたエイミーのもとに、出張中のエドから「もうすぐ会える」というメールが届くが、エドの代わりに教壇に立っていた別の教授から、エドが数日前に亡くなったという訃報を知らされる。その後もエイミーのもとにはエドから手紙やメール、贈り物が届き・・・・
(。・w・。 )死んだ彼から 止めどなく先回りをして手紙やプレゼントが届く。だめでした・・気持ちは分かるけれど生理的にダメでした。(笑)
明日からまた忙しい日々が続きます。
皆様は風邪などひかないように・・・
ご自愛下さい。
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