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2015年11月

2015 10月 映画生活MEMO

早いもので 今年も二ヶ月を残すところとなりました。

残暑が続いたかと思っていたら 急に秋めいた日に移り変わり、気がつくと福島は朝晩 冬の感覚を覚えます。

急な寒さのせいか・・紅葉が美しくカウントダウンに入ったこの季節を彩ります。

夏の疲れがでたのか、 年齢のせいなのか 動悸?と思われるものが激しくなり

珍しく病院で検査を受けました。

これと言った悪い数値は見つからなかったのですが、自律神経を整える薬を頂きました。 素人には 気休めととれるのですがね。(笑)




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トイレのピエタ   2015 邦   監督 松永 大司    80点

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book 美大を卒業したものの画家への夢に破れ、窓ふきのアルバイトをしながらフリーターとして生活していた青年・園田宏は、ある夏の日、突然倒れて病院に運ばれ る。精密検査を受け、その結果を家族と聞かなくてはならない宏だったが、郷里の両親に連絡する気になれず、偶然知り合った女子高生の真衣に妹役を演じても らい、検査結果を聞く。そこで余命3カ月を宣告された宏は、死への漠然とした恐怖におびえながら入院生活を送ることになるが……  

sun長 編ドキュメンタリーで評価を得た監督の デビュー作との事、 なるほど、きをてらったところもなく 自分が余命宣告をされたら・・おそらく、と考えてしま うようなリアリティを感じる作りはドキュメントタッチである。主演のふたりも あざとさがなく自然体で観る側は好感を持つ。脇は、実に豪華な出演人で、正 直そちらに目がいってしまうのが良い事のようには感じなかった。手塚治虫の闘病日記から、着想した脚本らしい。ラスト、ピエタ画を描くシーン 生と死の狭 間、生への執着が描かれた事で残された彼女の、また観る側の救いとなった。

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エル・スール  1983仏、スペイン  監督 ヴィクトル・エリセ  80点

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book ある朝、目覚めると、最愛の父はもぅ戻らないであろう事を感じる、エストーニャ。故郷“エル・スール”を捨て、北の地へ移り住んだ父の姿を、スペイン内戦や、彼の忘れ得ぬ恋人への想いを絡め、娘の目を通して描いてゆく。

fuji言 わずと知れたエリセ監督。「ミツバチの囁き」は、私の生涯ナンバーワンと言っても過言でない名作である。今回、ツタヤの復刻版で、エリセ監督の作品を立て 続けに観る事ができ、時が過ぎても、珠玉の陰影は 変わりなく私の心に映りこみ至福のときを過ごした。やはり、このまったりとした画面から肉感的に感じる 時間は誰にもまねの出来ないものであり、唸ってしまった。 何か絵画を観ているような感覚、 この十年後に制作された「マルメロの陽光」・・見逃してし まっている。 ファンとしては世間の評価はどうあれ鑑賞を切望します。(笑)

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嗤う分身  2013 英  監督 リチャード・アイオアディ    75点

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book  不器用で気の小さい青年サイモンは、向かいのアパートで暮らすあこがれの同僚ハナを望遠鏡で覗くことだけが楽しみの孤独な生活を送っていた。そんなある 日、サイモンの職場に彼と瓜二つのジェームズが入社してくる。しかもジェームズは、サイモンよりはるかに優秀で……

tulipい わゆる不条理物・・この手の作品のストーリー自体をアレコレ言うのは野暮だ。ドフトエフスキーの{分身」が原作だが難解という感じではなく、今風に面白い 仕上がりになっている。終始、暗がりの照明は 小劇場の舞台を思わせるようであり、 奇妙な物語と事前に分かっているからか私的にはどんどん落ちてゆく主 人公に同化し、あがき、ラストを迎えた。痛快というニュアンスではないかもしれないが面白かったです。

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新宿スワン  2015邦  監督 園 子音     80点

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book一文無しであてもなく歌舞伎町を彷徨っていた白鳥龍彦は、スカウト会社「バースト」幹部で謎に満ちた一流スカウトマンの真虎に助けられ、スカウトマンとしての道を歩み始める。裏社会に足を踏み入れた龍彦は、危険な思惑が交錯する世界を縦横無尽に駆け抜けていく。

punch最 初からラストまで漫画の世界をそのまま走り続けているような印象を受けた。園子音独特のえぐみはなく、歌舞伎町大青春ドラマであった。原作、脚本ともに、 テレビドラマのようで、もしかしたら指示層も広くなるかも・・ まあ、私は本作に関しては園監督でなくてもよかったのでは・・という感想である。

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海にかかる霧   2015韓  監督 シム・ソンホ   70点

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book不況にあえぐ漁村の漁船チョンジン号の船長チョルジュは、中国人の密航者を乗船させるという違法な仕事に手を出してしまう。沖合で密航船と合流し、密航者 たちを乗り換えさせて陸まで運ぶという簡単な仕事のはずだったが、海上警察の捜査や悪天候に阻まれ、思いもよらない事態へと発展していく。

cherry韓 国で実際起きた事件を元に製作された本作。 殺人の追憶のスタッフが作り上げた。ということで期待して鑑賞。。最初、じりじりといやな予感をあおる作りは 引き込まれてゆくものがあったものの、後半 ほぼ、ホラーのように展開してゆく流れは、 サスペンスというよりは 自身も監督である「グムエル・・・」の ホン・ジュノが影響が大きいようである。韓流独特の 暗い粘つきのような手触りを感じるものの、ストーリー自体はハリウッド作品のような印象。

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さいはてにて やさしい香りと待ちながら2015邦 監督チアン・ショウチュン 75点

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 book 奥能登の日本海に面する海辺に、喫茶店「ヨダカ珈琲店」を開業した岬。店の向かいの民宿には、シングル マザーの絵里子が幼い姉弟とともに暮らしていたが、絵里子は生活のため金沢で働いてることから、2人の子どもを置いて留守にしがちだった。岬はそんな姉弟 に手を差し伸べ、2人も次第に岬に心を開いていく。絵里子は、価値観も生き方も異なる岬に対して当初は嫌悪感を抱いていたが、ある出来事をきっかけに岬と の友情を育んでいく。   

crownと ても優しい作品で 観ている者を穏やかな気持ちにさせてくれる。 宮沢賢治の よだかの星、これを店名とする 岬の営むコーヒー店、、 どこか全てを断ち 切り一人で佇む彼女、りんとして美しい。生き別れた父の帰りを待つためにやってきた彼女、絵里子との繋がりが深まるほどさいはての地であったとしても人は 誰かによって生かされてゆくのだと感じる事ができた。ホウ・シャオシェンやエドワード・ヤンに師事した台湾の女性監督の作品との事、なるほど。

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周りにも風邪をひかれたかたがちらほら・・

皆様も ご自愛くださいね。

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夕暮れのわが街

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秋満開

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