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2014 2月 映画生活MEMO

アカデミー賞が発表された。

おおかたの予想が的中されたのでは?

SFやミステリーは受賞しないジンクスの変わりに「ゼロ・クラビティ」の斬新な映像は違った形で評価されていたし・・

ブラット・ピットが意地で 黒人映画は受賞しないジンクスを 見事打ち破った。

今回も賞を逃したレオ。

レオには主演男優賞はまだ早い・・と言われ続け、四十歳を迎えてしまう。作品は未だ観ていないけれど、ラッシュだけでも マシューの演技が凄すぎた。

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リアル 完全なる首長竜の日々     2013邦  監督 黒沢 清      70点

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book淳美は1年前に自殺未遂で昏睡状態に陥り、いまも眠り続けていた。浩市は淳美を目覚めさせるため、最新医療技術を使って淳美の意識の 中へ入り込み、彼女がなぜ自殺を図ったのかを探る。出会った淳美は、浩市に「首長竜の絵を探してきてほしい」と頼み、浩市はその絵を探しな がら淳美との対話を続ける。しかし、繰り返すうちに、浩市は見覚えのない少年の幻覚を見るようになり……。

bearing黒沢監督の「CURE」や「回路」の独特な暗さが好きである。考えてはいけないような事を考えてしまう人の性が画面に現れ 不意をつかれる。原作はミステリー大賞をとったらしいが本は良かったのでしょう・・ 

本作のオチである昏睡状態の主体が入れ替わっている事、全ての糸口が幼い日におそらく海で亡くなったであろう少年(いつも濡れてるので)にあるのだろう・・という事は冒頭で分かってしまった。

いや、まだまだストーリーが転がるのかと期待したもののそれも無かった。首長竜?必要性が見つからない。 むしろ本当に 自殺未遂した恋人の脳裏に潜入したほうが面白かったはず・・そこかしこに転がる幻影の死体はなかなか良かったのですが・・次回作に期待。

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クロワッサンで朝食を    2013仏  監督 イルマル・ラーグ     80点

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book エストニアの小さな町で暮らすアンヌは、2年間付きっ切りで介護をしていた母親を亡くし放心状態だった。そんな折り、多少フランス語が話せる彼女にパリで の家政婦の仕事が舞い込んでくる。意を決して憧れのパリに向かったアンヌを、しゃれたアパートで待っていたのは、気難しいエストニア出身の老婦人フリーダ だった。

happy01同じ郷里でありながら 国を捨て自由奔放に生きてきた女性と 実直に全てを受け止め生きてきた女性が反発しながらも 大切な存在になってゆく 良い話であった。
相反するふたりなのに 現在の孤独という括りは同一である。「孤独」の断片が実に ひしひしと散りばめられ まずそこに引き付けられる。
パ リにたくさん人がいても アンヌは一人である。 豪華な暮らしをしていてもフリーダはひとりである。おそらくこの環境はそうは変わらないはずである。

それ でもラストは互いに一人ではなくなっている。年齢を重ねるという事は今まで生きてきた様々な みやげ物を紐解く作業をしなくてはならない。 都会に異国人・・と いうシュチュエーションはガーシュインやスティングが曲にしている。孤独が際立つ。寂しい・・なんて安易な言葉に終始しなくてラストまで洒落てて良かった。

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ホーリーモーターズ   2012仏独    監督レオス・カラックス     80点

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bookホテルの一室。目覚めたカラックスは隠し扉を見つける。主人公オスカーが、富豪の銀行家、殺人者、物乞いの女、怪物など、年齢も立場も違う11人の人格を演じながら、白いリムジンでパリを移動し、依頼主からの指示を遂行してゆく。


happy02イヤア・・面白かった! 13年の間カラックスは映画とは何か・・という究極の答えを考え続けてきたんだろうな・・と思う。
冒頭、ホテルの部屋の隠し扉からカラックスが出ると 映画館というシーン・・どんな仕掛けが始まるのかと思えば ひたすら忙しく「アポ」という演技を続けるオスカーという男。
オスカーは その仕事を続ける原動力を問われ「行為の美しさだ。」と答える。
そこから巻き起こる それぞれの人生というストーリーのなんと印象的な事 !これぞ 映画へ対する答えなのではないか・・。元来の 身体的・視覚的の面白さから、十一人の異なる人間の人生。 繁栄と衰退 そして、死・・どれもが面白いのである。

ラスト・・リムジンが仕事 を終えた車庫での会話。“人間は見える機械を望まない”“モーターを欲しがらない”“もはや行為を望まない”“アーメン”……。いやいや、私は、who were we/ who were we/   when we were/ what we were/ back then? 年月をへてあの頃の・・そしてこれからの私達に思いを馳せたい。あの頃の映画・・これからの映画にも。

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パシフィック・リム    2013米  監督ギレルモ・デル・トロ        70点

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book 太平洋の深海の裂け目から超高層ビル並の巨体をもった怪物が突如出現し、サンフランシスコ湾を襲撃。「KAIJU」と名付けられたその怪物によって、わず か6日間で3つの都市が壊滅する。人類は存亡をかけて団結し、環太平洋沿岸諸国は英知を結集して人型巨大兵器「イェーガー」を開 発。KAIJUとの戦いに乗り出す。              

happy02何も言う事はありません。 ギレルモ監督の 長年の夢だったに違いない 究極の男の子映画ここにアリ。出来るならスクリーンで見るべき作品。私的には、色々な意味で疲れてしまった。(笑)ギレルモ監督大好きなんですが・・

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三人のアンヌ         2013韓  監督 ホン・サンス       75点

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book映画監督のアンヌが 監督仲間と共に、海辺のまちを訪れるストーリー。人妻のアンヌが韓国人映画監督と密会をするために海辺の町を訪れるストーリー。離婚したばかりのアンヌが傷心で海辺の町を訪れるストーリーのオムニバス。

wink独 特なホン・サンスの世界観の集大成とでもいうような作品。フランス人女優のイザベル・ユペールが三役を、灯台、三叉路、傘、空き瓶、映画監督、ライフセー バーなどの共通のモチーフが違った意味合いや繋ぎで現れ また 劇中の英語も 少しずつ違ったニュアンスで用いられる。よく考えられている。映画学校の教 材に使われそうな練に練った構成である。所々で思わず笑ってしまう。でも、いつもより隙が無い感じである。(笑)フランス映画に似て、全く似ていないよう な・・・サンスが 一皮向けた。

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二十五年目の弦楽四重奏   2012米  監督ヤーロン・ジルバーマン   80点

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book ダニエル、ロバート、レイチェル、ピーターの4人は、弦楽四重奏団を結成して25周年を迎えようとしていた。しかし、チェリストのピーターがパーキンソン 病を患っていることが発覚。ピーターは引退を申し出、残されたメンバーは動揺する。そのことをきっかけに憤りや嫉妬、ライバル意識、それぞれの家庭の問題 など、それまでに抑えられていた感情や葛藤があふれ出し、完璧なはずのカルテットに不協和音が鳴り響くが……。  

happy01ベー トーベンの弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調作品131を中心に 四人の音楽家の関係が崩れてゆく様と 再生を描く。 シンプルだけど なかなか面白い作品。俳優人の演技は見ごたえがあり  テンポもスピーディで飽きない。ラストの弦楽四重奏のシーンでは アタッカの続く中 気持ちのずれとは別に 互いの気持ちが分かってしまう 音楽家として の性などが交錯して楽しめる。ホフマン・・現代に欠かせない役者の一人になっていたので 訃報はとてもとてもとても残念だ。

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風にそよぐ草       2013仏  監督アラン・レネ           70点

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book ショッピングセンターで財布を拾ったジョルジュは、財布の中の小型飛行機操縦免許証の顔写真に心を動かされるが、そのまま警察に 届けることに。その後、財布の持ち主マルグリットからのお礼の電話がかかってくるが、素っ気ない雰囲気にジョルジュはがっかりしてし まう。その翌日から、ジョルジュはマルグリットに手紙や電話で連絡を取り続け……。

coldsweats01巨 匠・・八十九歳。驚きました。 恋心、という形なきものをこれだけ 破天荒に描くなんて!!なんて若いんだ。そっちにいくのか?どこへ行くの?何なんだ? 分からん!という感情にさせられ まさに狐につままれた様なラストへと・・結局監督の思惑は私には伝わらずただ笑うしかない状況でした。したがって感想は 難しい。(笑)

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ソチ五輪で盛り上がり、 寝不足の日々。

ノンフィクションの世界の 素晴らしさも凄まじい。感動をありがとうございました。

Samurakouchis

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コメント

ちょ・・なんですか~!コレ!!一番最後の佐村河内さんww
彼のやったことを考えると、ギャグにされても言い訳はできませんね;

いつもながら幅広いジャンルの鑑賞ですね☆
今後の鑑賞のためにまた参考にさせて頂こうと思います^^
映画館に行くまでのあれこれを考えると、主婦はどうしても時間の無駄のないビデオ鑑賞になっちゃいますよね!

ゼロ・グラビティは初日に娘たちが連れ立って観に行きました。
長女の感想は「疲れたーっ!!」夫に子供を預けてまで観たかった二女は「めちゃくちゃ面白かった♪」でした(笑)

私は「鑑定士と顔のない依頼人」を観に行きたかったのですが
派遣の仕事の待機中でもあり、機会を逃しましたー。

レオは気の毒なくらいオスカーが取れませんね;
演技は巧いのに、その役にいつも彼自身の姿が重なり
観る側の邪魔をしているような気がします。
ブラピのヒューマニズムは奥さんの影響でしょうか。
その思想に今一つピンと来ないのでぜひ観てみたいと思いました☆

投稿: wildrose | 2014年3月 5日 (水) 09時24分

wildrose様
面白いでしょうー!(笑)
今は亡き消しゴム版画家のナンシー関さん風なのです。ナンシー関さんの辛口なコラムのファンだったので これを見た時、単純なおかしさと懐かしさが込み上げました。
佐村河内さん なかなか出てこれないだろうけど それでも 人生は続いて行きますからねー。周りは 容赦ないだろうとは思いますが・・

「鑑定士と・・」はもう、そのタイトルでそそられますよね。私もひそかに期待していますが・・
期待が大きくて、その割りには・・なんて感想も聞こえます。
「ゼロクラビティ」は私もぜひ、大画面で観たい作品でしたが、内容云々より 視覚的に楽しめるようですね。
「パシフィック・リム」はギレルモ監督で代表作の「パンズ・ラビリンス」のノリを期待していたのですが その少年のような心の飽くなき探究心に少々あてられる結果でした。
娘さんが「ゼロ・・」を観て「疲れたー」って言われたの、何となく分かります。(笑)
気持ちはあっても、疲れる。ッてことよくありますよね。楽しいのですが・・
本数を観てると 自分好みのものが 何となく分かってきますよね。
私の場合、やはり どちらかというとミニ・シアター系が好みのようです。
でも、この手の作品は 自信を持ってオススメできないモノも多くて(笑)
薦めるなら 共感を分かち合いたいですものね。

ずっと若い 昔に ちょっと気になる男の子がいて その子に薦められた映画が 一滴も面白さが分からず熱がひゅーっと冷めた経験があります。(笑)
映画や 音楽の好みって結構重要です。
好みがまるで、同じである必要は全然ないけど これは変えることは出来ない気がします。

レオ、顔で笑って心で泣いて・・でしょうね。
どの作品を観ても レオ的で完璧なんですが何故なんでしょうね。
強いて言えば 押しの演技が印象に残ってしまうからのでしょうか・・
レオのどや顔はすぐ思い浮かぶけど、「ギルバート・・」のような繊細さは今は影を潜めました。
引きの演技が印象に残った時がその時なのかなあ・・

ブラピ、今回はアンジーに褒められたでしょうね。(笑)でも それが本当の彼なのか?私もピンときません。アンジーに褒めてほしいのかなあ・・なんて感じます。
ハリウッどセレブのように全てを手に入れた人たちのアイデンティティは本来の自我とのギャップの戦いにならなければいいなあ・・と思います。


投稿: 森おばさん | 2014年3月 5日 (水) 20時28分

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