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2014 1月 映画生活MEMO

今年も新たな年が始まった。

いつもより雪の少ない年明けに胸をなでおろしている今日この頃・・

本年は 少しでも映画館にいけるといいなあ・・なんて思います。note

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嘆きのピエタ   2012韓国   監督 キム・ギドク        80点

 

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book 非情な取立て屋のイ・ガンドは、親の顔も知らずに30年間、天涯孤独に生きてきた。そんなある日、ガンドを捨てた母だと名乗る謎の女、チャン・ミソンが突 然現れる。当初は邪険に扱い、残酷な仕打ちもしたガンドだったが、ひたすら謝罪を繰り返し、無償の愛情を注ぐミソンを次第に母親として受け入れていく。や がてガンドが取立て屋から足を洗おうとした矢先、ミソンは姿を消してしまう。 

happy02やっ ぱり ギドクでしょ。この痛みはくせになる。(笑)本作はどんどん難解になりつつあったギドク作品の軌道修正あるいは洗練、シンプル化といったところか? 思い入れの強さでシーンの色味も長さも変わる彼の作品独特の収まりの悪さ(そこが良いのだけど)が本作に関しては無かったように思う。 ギドクファンでな い人も程よいインパクトのある作品だったのではないだろうか・・それにしても何て美しくて悲しいのだろう・・ 町工場が多く連なるこのグレーの街も コン クリートの廃墟も ラストシーンも・・・秀作です。  

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プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命 2012米監督デレク・シアンフランス70点

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bookルークは移動遊園地でバイクショーを行う刹那的な日々を送っていた。ある日、元恋人ロミーナと 再会。彼女がルークとの子どもを内緒で生んでいたことを知ると、二人の生活のためにバイクテクニックを生かして銀行強盗をするようになる。ある日銀行を襲 撃したルークは逃走する際、新米警官エイヴリーに追い込まれるが・・・

happy01ブ ライアン・コズリングが気になるのだから やっぱり観ねばなるまい。(笑) いわゆるワルだけど悪人ではないバイク乗りと 正義感あふれる警官だけど一瞬  判断を誤り 以後苦しめられる男の人生と その息子たちの因縁の話だ。 厚みのあるなかなか力のある作品だったけど 取り立てて新しい引力はなかっよう に思う。作品の丁度折り返し地点であるバイクとパトカーのカーチェイスはなかなか見ごたえアリ。 ルークとエイブリー・・配役がピタリとはまっていた。

 

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コンプライアンス・服従の心理   2012カナダ 監督グレイグ・ゾベル  80点

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book  トラブル続きの金曜日の朝、アメリカのファストフード店店長サンドラは仕事でてんてこ舞いしていた。そこへダニエルズ警察官と名乗る男性から電話が入り、店員のベッキーに窃盗容疑が掛かっていると告げる。サンドラは彼の指示に従い、ベッキー の身体検査をすることになり……。 

happy02実際にあった事件を基にした心理サスペンス。ファーストフードの職員と犯人である電話の声・・舞台もほぼ一部屋というシュチュエーションではあるが やりとりだけでゾクリとさせるなかなかの秀作。 誰にも起こりえる事件であり 見る側を当事者に引き込む力あり。何故?こんな事に・・と問えば様々な要素があるけれど 誰もが何かのコミユニティーに属しているこの社会で自分自身ので判断する事の重要さを突きつけられた。

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孤独な天使たち   2013伊  監督 ベルナルド・ベルトリッチ      70点

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book孤独を愛する14歳のロレンツォは、家でも学校でも煙たがられていた。そんな彼が、学内恒例のスキー合宿に参加すると 言い出し、母親は大喜びする。だが、ロレンツォは最初からアパートの地下室に隠れ、羽を伸ばして思い切り好きなこと をするつもりだった。だが予期せぬ訪問者によって事態は・・

winkまず、ベルトリッチ・・元気になって良かった。年齢から考えても小作品をじっくり・・という原点回帰とでもいうのか・・このての作品は やはりそれなりに年齢を重ねている人がとると深みが増す。思春期の年がら年中鬱々とした日々や 結局何も解決してないけど それでもへこたれずに歩いてゆこうとする若者の霧が一時晴れるような瞬間が良かったと思う。なにせ ボーイですよ。音楽もじつに効果的でした。

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殺人の告白       2012韓    監督 チョン・ビョンギル       75点

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book 時効の成立後、イ・ドゥソクという男が、自分は15年前に世間を騒がせた連続殺人事件の犯人だと告白する。その後、暴露本を出版した彼はそ のルックスの良さも味方し、一躍時の人として世間にもてはやされる。一方、ずっと犯人を追い続けてきたチェ刑事は、本の中にまだ解決 されていない事件の真相の記述がないことを不審に思い……。

happy01私の好きな韓国映画とは対極のハリウッド的な本作だが エンターテーメント性に高く否応なしに 冒頭から引き込まれる。まさにジェットコースタームービー!ビルから落ちたって銃や矢で撃たれたって、何度も車の下敷きになったって死なない不死身なキャラクターを見ているとあれこれ言うのは野暮ってもんでしょ。(笑)映画という無限のフィクションの世界で楽しむ事。これも醍醐味といえる。私の好きな韓流とは違うけどね。(笑)

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教授と私、そして映画    2011韓  監督 ホン・サンス     75点

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book30代の売れないアート系映画監督ジングは、大学時代の恩師ソン教授の紹介で映画学科の講師を務めている。ジングは学生だった頃、同じ映画学科に通う女生 徒オッキに恋していたが、実はオッキはソン教授と関係を持っていた。ジングはそのことを知らないまま、オッキと結ばれる。やがてオッキは、ジングとソン教 授との三角関係を題材にした映画を撮りはじめる。

happy01良いですねー。この空気感・・映画に関しては熱く、女と酒にはだらしないジング・・何でも思った事を口に出してしまう彼・・面倒は避けたいけど きっと追いかけられたら拒めません。(笑) 渋くて社会的地位もあるのに 恋に少年のようにパニクってしまうソン教授・踏み込むのは怖いけど 可愛く思えてしまう(笑)・・自信がないので 私なら近づかないけど(笑)一番冷静に楽しんでいるのは女性、オッキだ。結局結末のない恋愛話・・登場人物に共感しながらニンマリ。以前の棘のような部分がない暖かい作品。

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愛のあしあと   2011仏米チェコ  監督 クリストフ・オノレ        70点

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book1960年代、パリ。高級靴屋で働く若いマドレーヌは、副業の娼婦の仕事でチェコの医師ヤロミルと恋に落ちて結婚する。娘のヴェラが生まれるも、浮気性の 彼に失望したマドレーヌはパリへ舞い戻る。2000年、美しく成長したヴェラは恋人のクレモンがいるものの、ロンドンで出会ったドラマーのヘンダー ソンと激しい恋に落ちてしまうのだった。

wink  ドヌーブ、キアラ、(パパに似てるなあ。)サニエと美しさオンパレード。しかもガレル付き。(笑) いかにも仏映画というケセラセラな感覚と 数々の名画へのオマージュ 良い音楽 それなりの楽しみはあった。「愛する事に理由なんてないの・・愛が無ければ生きてゆけない。」  という母子の生き方もまあ尊重できる。でも、共感できない。ここが大きなネックだった。オープニングと後半は良かったが中だるみ。

 

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さよなら渓谷      2013邦   監督  大森立嗣        80点

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book 桂川渓谷で、幼児殺害事件が発生。実母が容疑者として逮捕されるが、隣家に妻と暮らす尾崎俊介が、その母と不倫関係にあったという疑惑が浮上。その証言は俊介の内縁の妻・かなこによるものだったが、事件を追う記者の渡辺は15年前の出来事にブチ当たる。   

wink秋田の実子殺害 名門大学運動部の強姦事件 スポーツ推薦で入学し何らかの理由で堕落した学生の末路、この作品には同じ人間としてやり切れない嫌な気分が残る とにかく淀んだモチーフが散りばめられている。 どんなに普通で倹しい生活をしていても その闇は、ふっと現れて過ぎた時を巻き戻してゆく。 暗い、でも生きなくてはならない 重い。しかし尾崎とかなこに 悲しい透明感があって淀んだ空気感の中に ほんの少し生きる意志が見えるのだ。それが救い。窓1枚隔ててまるで違う世界が描かれる冒頭のマスコミのざわつきと 2人のセックスシーン。人類が滅亡しても変わらない二人の関係が孤独で 素晴らしかった。

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偽りの人生  2013アルゼンチン・スペイン他   監督アナ・ピターバーグ  70点

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book医師として裕福な暮らしを送りながらも、生きることに重圧とむなしさを感じていたアグスティン。そんな彼のもとに、 ある時、長らく離れていた一卵性双生児の兄ペドロがやってくる。末期ガンに侵されていたペドロは、アグスティンに自分を殺してくれと懇願。彼はペドロを殺害し兄の人生を生きる事を決意する。

happy01ヴィ ゴのスペイン語と一人二役は見事だった。 サスペンスというには ドキリとする場面や謎はなく 人間ドラマというには2人の内面が分かりにくい気がした。 裕福な暮らしをしていても満たされないアグスティン、現実逃避型の彼の性格には ならず者である兄の闇の生活の方が今よりましに思えたのかもしれない。そ れは幼い頃に弱虫と言われ続けた兄や幼馴染へのコンプレックスが大きい。 世間的には破滅していく我が身だけど 愛を感じてボートに揺られるラストは彼の 思い描いた本当の人生だったのかも・・・

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僕が星になる前に   2010英    監督ハッティー・ダルトーン   70点

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book 29歳の誕生日を迎えたばかりのジェームズは、末期ガンを患い余命いくばくもない。彼に「世界で一番好きな場所」に 連れて行ってほしいと頼まれた3人の親友たちは、体の自由が利かなくなっている彼をカートに乗せて旅立つが、旅は思いがけないトラブルの連続だっ た。やがて目的地を目前にジェームズの病状が悪くなり……。

bearing旅の途中での美しい風景や 友人たちがそれぞれに抱える苦悩や問題・・オーソドックスではあるが 悪くなかった。問題はラスト このラストが私には理解出来なかった。尊厳死のあり方は人それぞれの死生観によっても異なる事で、安易に結論づけられない。ジェームスはその期限を自ら決めた。自死を選ぶ事があっても それを信頼する大切な友人の目の前で遂行するなんてあってはならない事だ。それまでぶつかり合いながら思いあった旅路が否定されたかのようだ。私が友なら毎晩 彼の最期の姿を思い出し苦しみ悶える。癌の想像を絶する痛みにも劣らない心の痛みが彼を亡くした悲しみとともに襲いかかる。苦しみの道ずれはしてはいけない。それが彼に出来る唯一の恩返しではなかったか・・

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クロニクル   2012米    監督ジョシュ・トランク           80点

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book超能力を手にした、高校生のアンドリュー、マット、スティーヴは、自分たちの 姿をビデオで記録することに。超能力を使い無邪気に遊んでいた。、退屈 だった毎日を刺激的なものに変える三人。そんなある日、クラクションを鳴らして後方からあおってきた車を、アンドリューが超能力でスリップさせる。それを 機に、彼は超能力を乱用するようになり……。

happy01ファ ウンドフッテージ スタイルの作品は近年良く見かけるようになった。低予算の作品においては実に効果的で 良く思いついたなあ・・と、当初感心したものであ る。本作はさらにステップアップし ストーリー的には濃い内容とはいえないが 画的にもアニメの影響を大きく受けているであろう 面白いモノになっていた。アンドリューの絶望的孤独感は暴走へと膨 張し ただの暴走劇になりそうでいて 理性的な友人との対比でギリ、人間ドラマとしても成立したと思う。 自己撮りの画像にに映る彼のどうしようもない悲し みが伝わった。本作デビューの監督らしいが バランスを取りながら次回作も・・期待。

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年明けから 明日でひと月である。

映画の製作は多くのお金と 尽力が不可欠である。

いつも、有り難い気持ちで鑑賞するのだけど・・感想はそれぞれである。(笑)

映画自体の持つ意味合いが 作り手のほうも観る側の方も 良い意味で またそうでもない場合で個人的なものが(一般人に近く)なってきたような気がしている。

それでも ほんの少し何か他者に繋がるモノであるべきだと私は思う。

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