« 2013 10月 映画生活MEMO | トップページ | てしごとまとめミニ16 »

2人のお父さん

今年バラの咲く時期が まちまちのような気がする。気候によるのでしょうか・・・  

Dscf8831





義父の透析が始まって 三年近くたとうとしている。

体内に不要な物が出来るだけ蓄積されないよう、必要とされる栄養だけをとり、たんぱく質や塩分などを控えるというある程度の食事制限は 年齢的にも仕方のないことだとは思うのだが これがなかなか難しい。

確かに お手本どおりの献立は面白みには欠ける。(笑)

旅行やゴルフも思いきり出来なくなってしまった義父にとって、食べる事までなくなってしまうのは気の毒だとは思うのだけど・・食べる事への野望はここにきて膨らんでいる。

時間の経過とともに冷蔵庫という魔法の箱には 塩辛、漬物、梅干、など しょっぱい堂のサンプルが並び始めた。扉をあけては それをご飯のおともにしている。

家族の非難は当然の事で、私も 半ば失望という名の諦めの気持ちを持っている。

案の定・・先日栄養士さんのお話を聞きにくるように病院からお知らせがきた。初めての事ではないので 正直内容はそらで覚えてしまうほど分かっているわけだ。

栄養士さんの一般人には聞きなれない栄養素などの話を経て 食事に気を使う事の大切さのくだりに入ろうとした時 満を持して義父のろうろうとした話が始まった。



「私達の子供の頃は、物がない時代で、ご飯さえ食べられれば充分だった・・・・・・・・」そこから話は 何十年もの年月を駆け抜け戦争時代、職人時代、 病気になった不自由さ、など淀みなく続くのである。一代大河ロマンである。

声のハリも素晴らしく 同じ事を繰り返す事もなく それは台本があるのかと思うほど流暢で どこかの教授が講演会で話したら お金が取れそうなほどだ。もしかしてリハーサルしたのか?

その上、驚く事に たんぱく質や炭水化物の摂取目安だってきちんと分かっているのだった。(分かっていながらの確信犯だったのか、おみそれした。)

正直 私は感動してしまった。

いつも諦めモードで「言っても無駄だろう・・」位に思っていたのだが 何よりこれ程元気で頼もしい義父の姿が 嬉しかった。


でも冷静に考えると この話の行き着くところは「だから好きな物を食べ続ける。」という宣言なのだ。そこだけが本当に惜しい。(笑)


そして、今日もいつものように変わりなく日々は続くのだが、私の中で諦めモードの悲壮感が標準モードへとざっくり移動したわけだ。冷静に考えるとこれこそが 良い事ではない。(笑)

clover                 clover             clover



今朝 小学生の持久走大会を見学した。六年生で一キロ。突然冬になってしまった校庭でも 新しい細胞の固まりは熱の帯び方も違うらしい。それに対して古い細胞は今にも凍りそうだ。

息子には「来てもいいけど、頑張ってって応援しないで。」と上から目線で 釘を刺されている。(笑)

しかし、どうした事か 女の子の黄色い声援が 息子の名前を連呼する。

母は御免だが女の子はオッケーらしい。モテルという話は聞いた事がないので 息子のノリが彼女達のツボにはまったのかもしれない。良かったコト。(笑)

息子を見ていると時々 亡くなった実父の面影と重なる。

若かりし父は あの頃多くの父がそうだったように仕事で遅くなってからほろ酔いで帰ってきた。お酒での迷惑ごとも多い。狭い我が家に部下を連れてきたりもした。気が大きくなったりもした。


でも、実父も 友達が多くて お茶目で憎めないところがあったなあ・・などとふと思う。

困った事もあったけど世間には、 愛されキャラだった。

実父も 義父も私にとっては 「お父さん」以外の何ものでもないが 可愛らしい。なんて思ったら罰が当たるだろうか・・・







Dscf8887  Dscf8885

チークをくるりと回すとニャン子が・・気持ちがあがりますねー。お誕生日のプレゼント、大切に使いますねー。ありがとう!

|

« 2013 10月 映画生活MEMO | トップページ | てしごとまとめミニ16 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

お誕生日のプレゼント、ニャン子に溢れていて羨ましい!
愛されていますね~。
息子さんもモテモテのご様子。
お茶目な愛されキャラの遺伝子を、しっかり受け継いで
いるのでしょうね。

お義父様、大変でしょうけどお元気そうで何よりです。
私の父も糖尿病で制約が多い晩年でしたが、お義父様の
ように堂々と主張したりせず、母に「うん、うん」、
医者に「はい、はい」と言いながら食べてましたね。
結局、その人の選んだ日常を生きることが一番だし、
その先の結果は本人と家族が一緒に受け止めるしか
ないのかもしれません。
でも、家族が口うるさく言うのは愛情からとわかって
いるのですから、幸せに思ってくれていますよ、きっと。

ところで最近、また地震が増えていて心配です。
大地震は寒い時期に多いと聞きますので、お互いに
注意しましょうね。

投稿: みなあん | 2013年11月17日 (日) 01時54分

お誕生日のプレゼントを眺めながら、私もみなあんさんと同じく
森おばさん様も愛されキャラだわーと感じました^^
ご本人の自覚が有る無しに関わらず、お父様や息子さんと
同じ遺伝子をお持ちなのかもしれませんね!

それにしても口紅に見えるけどチークなんですねー。
可愛くて使えないじゃないですか~!


腎臓が悪くて一年留年したこともある元夫は、
周囲の気遣いを「全く無視」してずっと「しょっぱい堂」愛用者でしたから(笑)
それとは対照的に朗々と持論を展開し、周囲を説得しようとされるお義父さまは
私にも可愛くて憎めない方に思えます。

私と付き合う頃には漢方療法でかなり改善し幸運にも透析には至らなかった夫は
周囲から見れば好きなことばかりして不摂生しているように見えても
さほど悪化することもなかったですね(今はどうか知りませんが)

偶然にも彼と同じ誕生日だった父も、母を困らせやんちゃな人でしたが
最後まで好きなように生き、禁じられたお酒も迷わず口にし脳幹出血であっけなく一晩で亡くなりました。
幸せな最期だったと思います。

逆に母には医者に止められたとはいえ、好きな庭仕事を禁じたことを
今でも私たち姉妹は「あれで良かったのか」ずっと心に引っ掛かっていて
やはり、人は生きている限り「自分人生の現役」でいたいのだなーと感じ入っています。

とは言え、家族から考えるとなるべく悪い結果にならないよう
ほどほどにしてもらおうと、いつも気にかけるしかないのですよね。
みなあんさんも仰るように「その人の選んだ日常を生きることが一番」
だと相手を尊重しながら。疲れます;本当に難しいですよね・・。


投稿: wildrose | 2013年11月17日 (日) 11時17分

みなあん様
みなあんさんのお言葉はいつも温かくて そしてヒントになる事も多くて 嬉しいです。
様々な制約がある事は我が身に置き換えればやはりしんどい事です。厳しい言葉の連続はそれに輪をかけるようで 血の繋がりのないからなのか、また肉親とは違って やはり気の毒になります。
と、思う自分(笑)と何か起こった時に 後悔してしまうんじゃないかと思う自分がいます。
そして 結局 人一人が出来る事って 限られているのだなあ・・という所に行き着くのですが・・やれる事をやるしかないのかな。と。

その人が選んだ日常を生き その先を受け止める。それには やはり 多少覚悟がいるのかもしれません。

人生を全うする事は やはり 一人一人個別のものなのだと思うのですが 人間って想像してしまう動物ですからね・・
亡くなった実父の事も 未だに(臨終に立ち会えなかった事)あれでよかったのかなあ・・なんて考えます。
残される者にとっても 思うことはありますもの・・その全部が修行たる人生なのかもしれないですね・・

父や母を見ていると いつも私の近くに「老いる」事への 決着のつけ方が渦巻きます。
年齢のせいもありますが 細々な事がリアルに感じ取れます。
無い頭で 難しい事を考え続けた若い頃と違って運良くここにいるだけの事と腹はすわっているんですけどね。(笑)

今日から 四号機プールの核燃料移動が始まりました。
いつ、プールが落下するのかと 何年も恐れていたけれど 始まれば始まったで 怖いですねー。
関東地方の地震も気になります。

無い頭で考えても 腹が据わっても 東電の失敗ひとつで 無になります。怖いです。

高橋選手、王子、グランプリファイナル楽しみですね。happy01


 

投稿: 森おばさん | 2013年11月19日 (火) 00時03分

wildrose様
停滞期中との事・・ 
それでも 家仕事の仕上がりは 素晴らしいもので感心しています。
気分転換になると良いのですが・・あまり ご無理なさらずに。でも そんなwildroseさんが大好きですけどね。(笑)
 
ごくたまに・・元旦那さんのお話が出てきて、興味本位で申し訳ないのですが イメージが出来上がってしまいました。(笑)
出会いの図書室から、眼鏡男子でギターを弾いていたり、そして 超マイペースな今回も・・断片的だけれど好きなように生き 結果については 不満が残ってしまうような方だったのでしょうか・・
ある意味自由人ですよね。(笑)

親戚に一人くらいはいるタイプですね。憎まれっ子なんとかで、意外に 酷い目にあう事もないタイプです。(笑)
まあ、それはさておき 人生を全うする事においては ある種、自己満足的なところはあるかもしれません。
だって、そう思わなければ辛すぎます。(笑)
いろいろあるけど まあ、今こうしているいるから良しとして、と思う事で前に進めるのですから・・
気がついたり、悩んだりする事も人によって頻度が違うのですよね。

最後に、何を思うかなんて 近づけば近づくほど考えたくなくなるのかもしれない。いつも通りの流れで迎えられたらそれが一番なのですが・・

どう生きるか・・って考えちゃうけど、若輩が何を・・と自分でも思いますが 今のwildroseさんにたくさん助けていただいています。
おそらく私だけではなく・・
そこにいるって事が百点だと思います。


投稿: 森おばさん | 2013年11月19日 (火) 00時57分

お久しぶりです。
森おばさんの倶楽部員なのにね┐(´д`)┌ヤレヤレ
この記事は、私たち年代にはとても役に立ちます。
ありがとうございます。
だんだん記憶も薄れていく母と話すと、何もかも忘れて今この時を一緒にいることが
本当に幸せだとだんだん思うようになりました。
90を過ぎ父よりも祖母よりも長生きしている母は「立派に生きているな」と感心するばかりです。
朗々と語っていらっしゃるお父様の素晴らしいこと!!感動されているお嫁さんもまた素晴らしい!!
最後までやりたいことをやって死んでいくのは最高な人生だと今この時期になってそう思います。
もうやめた方がいいなんて言うのはやめておこうと思います、夫にも(笑)
好きなように生きてほしいです。私も好きなように生きたいと思います。
せっかくの人生最後まで面白おかしく暮らしていこうと意気込んでおります(笑)

投稿: ごん | 2013年11月24日 (日) 14時53分

ごん様
ごんさーん。お忙しいのにありがとうございます。
嬉しいです。
有名人と交友させていただいてるようです。(笑)

義父はあの堂々たるスピーチから数日・・ 嘘のようにしぼんでいます。
我が家では 定期的に嵐を巻き起こすけど 普段は静かあ・・なご老人です。
社会では実に紳士的な義父ですが・・
以前入院時、夜に布団に包まってほっぺをパンパンにして何かを食べていたらしく・・しかも 隠しきれないのに平静を装ったらしく・・(笑)
看護士さんに「あの、○○さんが?目を疑いました・・」と言われました。(笑)

でも、自身の人生は 良い事も悪い事も他人には肩代わりできない物なんですよね・・
ごんさんの仰るとおり、 好きなように・・というのが正解なのだと私も思います。

いつも楽しいごんさんのブログ。元気を頂いています。得意な事で皆を元気付けてくれる。これが一番の社会貢献ですよね。
ここに寄っていただいている皆さんが私のお手本です。

黒と紺のワードローブしか持たない義父が時よりしましまやピンクのセーター、ハンチングなんかを愛用するようになりました。
「お父さん・・・似合うじゃん。」というけど・・ノーリアクションです。(笑)

そんな事からだって、人生は
楽しめるのじゃないかといつも思っている私です。

寒くなりました・・お体気をつけてくださいね。

投稿: 森おばさん | 2013年11月26日 (火) 09時40分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1386686/53910146

この記事へのトラックバック一覧です: 2人のお父さん:

« 2013 10月 映画生活MEMO | トップページ | てしごとまとめミニ16 »