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2013 5月 映画生活MEMO

爽やかな季節である。

先週末には小学校の運動会が開催された。

かけっこではいつも 残念な結果の我が子たちであるが(笑) 低学年の引率や アナウス係りでは成長を感じさせてくれた。

日焼け対策で被っている麦わら帽子は かれこれ10年以上・・

夫に「燃費がイイネ。」と言われる。これって褒め言葉でしょうか?(笑)

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チキンとプラム  あるバイオリン弾き、最後の夢    2011ベルギー 仏 ドイツ
            

          監督 マルジャン・サトラビ  、ヴァンサン・パロノー       80点   

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book天才的音楽家・ナセル・アリは、愛用のバイオリンを壊されたことをきっかけに、自殺を決意。自室にこもって静かに最期の瞬間を 待つ8日間、ナセルは思い通りにならなかった人生を振り返る……。空っぽな音だと叱られた修業時代。絶大な人気を得た黄金時代。大好きなソフィア・ローレンとチキンのプラム煮。そしてイラーヌとの叶わなかった恋。やがて明 かされる、奇跡の音色の秘密とは……。

happy01死 ぬ事を決めた男の最後の八日間。えらく暗いテーマなのに思わず笑ってしまう数々のカット。まさにチャップリンの名言「人生はクローズアップで見れば悲劇。 ロングショットで見れば喜劇」 を思い出させるおとぎ話のように可愛らしい作品である。彼にとって絶望てきだった人生も  他人からみれば(妻、子供、恋 人 母)それなりに味のあるものだった。気がつくか 諦めるかでラストは変わるけど 常に主観的なのが悲しいかな己の人生だ。大好きなチキンのプラム煮を 作ってくれたのは妻なんだけどなあ。奥さんが少し気の毒。

 

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桃さんのしあわせ    2012中 香港    監督アン・ホイ       85点

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book60年間、同じ家族に仕えてきたメイドの桃(タオ)さんが、ある日脳卒中で倒れた。ごく当たり前に身の回りの世話をしてもらっていた雇い主の息子・ ロジャーは、その時初めて、桃(タオ)さんがかけがえのない人だったことに気づき、桃(タオ)さんの介護に奔走することになる。

happy02鑑 賞後もじんわりと温かい気持ちが残っている。秀作!13歳で孤児になってから60年間一つの家族の家政婦として尽くしてきた桃さん。生涯独身で戸籍上の家 族を持たなかった彼女だけれど、今は老人ホームで暮らす彼女だけれど、 病気を患っている彼女だけれど とても幸せな人である。それは彼女自身が愛の深い 人ゆえ、血の繋がりがなくとも 多くの愛に包まれているからである。「しあわせ」を本当の意味で理解できる作品だと思う。 日本ならずとも老人の介護問題 は難しい時代にきているのだろう・・そういう意味でも もう一度原点に戻って 個々のしあわせについて真摯に考えるべきだと思わされた。私の大好きな作 品。(笑)

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苦役列車       2012邦      監督山下 敦弘         70点

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book日雇い労働で生活する19歳の貫多。落ちぶれた生活の中、労働先で出会った専門学生・日下部と友好的になるが、将来の選択肢が豊富な彼に嫉妬を覚え、好意を持つ康子にも拒絶されてしまう。絶望感に満ちた貫多は、ある作家の作品を手に取り、執筆を試みる。

wink原 作のろくでなし加減が美化されることなく 救い無く描かれ駄目人間大好き?であろう山下監督の愛を感じる。性犯罪者の父を持ち 中学を卒業後 一人の力で 生きてきた貫多。問題はアリアリだけどその雑草根性はどこか尊敬すらしてしまう。原作者の西村氏もその憎めないキャラクターでバラエティ番組に引っ張りだ こだったが、主人公の貫多とイメージが重なる。絶望の中に小さく生まれた光・・嘘のない苦役列車を見守る自分がいる。 

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思秋期     2012英・アイルランド    監督 バディ・コンシダイン    75点

 

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bookジョセフは、酒浸りの上に感情の抑制が利かない中年男。酒に酔っては周囲の人々とトラブルを起こすという、怒りと暴力ばか りの毎日に精神を疲弊させていた。ひょんなことから彼はハンナと知り合う。朗 らかで機知に富んだ彼女と接することで、今まで感じることのなかった平穏な気持ちを持てるようになるジョセフだったが、ハンナが抱えるある秘密をめぐる事件が起きてしまう。    

happy01人 生の秋をむかえた男女の悲しみと まだ続いて行くこれからの人生のための一掃。どんな人にも神は試練を与えるのでしょうか・・一見救いのないジョゼフは  彼女にとっての最後の光だったのだと思う。ストーリーはシンプル。私的に一番気持ちを掴まれたのは、ハンナのウラハラな信仰心。信仰について、私はこのウ ラハラをどう辻褄を合わせるのか・・が壁に思えるからだ。ここが作品のポイントではないのは分かるけど そこがどうもひっかかった。それと・・ジョゼフの 亡くなった妻。彼女は彼の理解者で、しあわせだったのではないかと想像します。

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終の信託      2012邦      監督 周防正行           80点

 

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book呼吸器内科医の折井。彼女は、重度のぜんそ くで入退院を繰り返す江木の優しさに触れて癒やされる。しかし、江木の症 状は悪くなる一方。死期を悟った彼は、もしもの時は延命治療をせずに楽に死なせてほしいと折井に強く訴える。心肺停止状態に陥った江木 を前にして、彼女は彼との約束か、医師としての努めを果たすか、激しく葛藤する。 

happy01正 直、それほど期待していなかったのですが 久々 骨太で 映画らしい映画を観たな。という感想。終末医療という難しいテーマにして 軸は 折井の女視点。 江木の死生観、視点。そして見せ場である検事とのやりとり・・ 真実であるのは検事とのやりとり部分であり後はどちらも 個人的に語られたり 回想された りするシーンで 妄想や 客観性にかけている、偏っているかもしれないという事。 ここら辺が監督ならでは・・の撮り方だなあ。と感心した。2人に恋愛感 情があったという当然のレビューが多かったけど 私的には 真面目ー(笑)に医者と患者という関係でしか観てませんでした。あくまでも一人称で客観的では ない。という前提で楽しめる作品。東大出の美しい医師。でも結構イタイ。(笑) そして 法律は真実であろうとなかろうと 理不尽だという監督の通念と奥 様に心酔するいつもの。も感じとれました。 

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トガニ 幼き瞳の告発    2011韓    監督 ファン・ドンヒョク      80点

 

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bookカン・イノは大学時代の恩師の紹介で、ソウルから郊外のムジンという町の聴覚障害者学校に美術教師として赴任する。着任早々彼は校長の弟に、教職を得た見返りとして大金を要求される。最初から学内の重苦しい雰囲気を奇妙に感じていたイノは、ある晩、帰宅しようとして 子どもの悲鳴を聞きつける。                

weep犯 罪モノを描かせたらやはり、韓国でしょうか・・ 事実に沿った作品で非常に迫力があり ぐいぐいと引き込まれる。特に登場人物の善、悪の形が 分かりやす く 芸達者。反面、センセーショナルであればあるほど もう一歩踏み込んだ 事件の深層・・悪の闇の部分(警察、司法関係者全て)が描けていたら・・と  少し物足りなく感じる。何から何までデリケートな問題でそれは難しかったのかもしれないけれど 終始 子供が可愛そうで可愛そうで 涙。揺れるイノ先生に 感情移入し・・ごく普通の男?にしては格好よすぎる(韓流スターも次世代に移行してますねー。笑)コン・ユにプラス五点。 good    

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ミヒャエル   2011オーストリア     監督マルクス・シュラインツァー    60点

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bookミヒャエルは、ほとんど友達もなく、家で地味な暮らしを送っている孤独な男。勤務先である保険会社の知り合いといえば、 最近、家が近所だとわかったクリスタぐらい。しかし彼には、誰も知らない秘密があった。実は、自宅の1室に10歳の少年ウォルフガ ングを軟禁していたのだ。ところがある日、ミヒャエルが交通事故に遭い、病院に入院するという事件が起きる。

catfaceハ ネケ監督のブレーン 初監督作品。 どひゃん。思い切り尖がった作品を撮りました。感想をぬかす余地のない「言えるものなら言ってみろ!」という意気込み を感じる。オーストリアの誘拐の多い事や ハネケ独特の屈折した普通に暮らす人の世界や 色々と刻むべきデーターを持ってしても 私には心引っかかる所は なかった。子供の看病をしながら墓穴をほるような 変態の日常を切り取ったという点で 斬新であるのかもしれないけど・・

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ティモシーの小さな軌跡      2012米  監督 ピーター・ヘッジズ    70点   

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book医者から子供ができないことを告げられたジムとシンディ。理想の子供について書き留めたメモを庭に埋め子供への思いを断とうとする二人の前に“ティモシー”と名乗る泥だらけの少年が現れた。

winkディズニー映画だもの 優等生ですよ。そりゃ。(笑)配役もみな美しいですよ。背景も皆美しいですよ。 もちろんハッピーエンドですよ。爽やかですよーー。ファンタジーにケチつけるなんて無粋な事はしませんよ。 気が付いたのですが落度がないという事はコレという感想も生まないのかもしれません。良い映画なんですけどね・・(笑)               

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我らの生活       2010伊     監督 ダニエル・ルケッティ      75点

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book建設現場で働くクラウディオは、3人目の子どもを妊娠中の妻と2人の子どもに囲まれ、愛情あふれる幸せな生活を送っ ていた。しかし、間もなく出産というある日、妻が事故で亡くなってしまう。これによって、質素で幸せな生活が滅茶苦茶になったことに腹を立てたクラウディ オは、身に降りかかった不条理な出来事に立ち向かうことを決意。家族の愛と支えに助けられ、圧 倒的に不利な状況を克服してゆく……。

winkもちろん・・愛する妻の突然の死は受け入れがたく衝撃的な事だったと思う。しかし、冒頭近く 偶然に遭遇した身寄りのない夜警の死 これも私的には 最後まで小骨がささったような感覚をもたらした。主人公は作業員の雇用を確保するためこの男の死を見なかった事にする。 命の重みを作品中ずっと比べていた。主人公は兄弟や仲間 家族に支えられなんとかスタートに立とうと奮闘する。劣悪な雇用状態は情け容赦なく 彼を責める事は出来ないのかもしれないが本当にそれでいいの?子供の計算のない無邪気さは見ているだけで癒される。だけど 幸せなシーンの影にどうしても忘れ去られた死が焼きついてしまった。

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ソハの地下水道  2011独 ポーランド  監督 アニエスカ・ホランド     80点

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book 1943年のポーランド。地下に盗品を隠しながら懸命に生きてきた水道労働者のソハは、ナチスの迫害から地下に逃れた ユダヤ人たちに出会う。最初は金目当てでユダヤ人をかくまったソハだったが、少しずつ彼らに同情するように。しかし、ソハの行動は自分だけではなく家族の 命を危険にさらすことになり……。

confidentなかなかの大作である。実話に基づいているそうだが 様々なエピソードが続いて観る者を飽きさせない。ただどうしてもこの ナチスの迫害を描いた作品は 私を暗く重い気持にさせる。今回の主人公は 回想録でも 尊敬される神父の話でもなく 貧しい一般市民の水道整備士である。 彼はユダヤ人を助ける代わりにお金を要求する。見つかれば家族を危険に晒す事を承知の上・・それを恐れ抜けた部下は あっけなく道端で殺され ドイツ軍のためにユダヤ人を探しまくる友人も あっけなく事故死する。宗教でさえ 誰かを罰する理由となり、生まれたての無垢な子供さえ命を奪われる。正義とは何か・・?と終始自分に問いかけてしまった。 ソハは内から込み上げる彼らを思う気持ちを止められず 同時に責任をもつ事が怖くてならない。窮地にありながら尊い問いかけをされ続けた。

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新学期周辺に行なわれた子供たちの健康診断の結果で 眼科、歯科、皮膚科にいかなけらばならない・・・なるだけ待ち時間の短い病院を探し滑り込む・・

ついでに・・私も皮膚科を受診・・
カルテから「前回いらしたのは三年前ですね・・・」とお医者様に言われる。

私ッたら 本当に燃費がいい。(笑)




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今年も計ったように薔薇が咲いてくれた。文句も愚痴も言わず なんて けなげなんでしょう

 

 

 

 

                     


 

 

 

 

 

 

 

 

               

       

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