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2012 3月 映画生活MEMO

4月に入り・・爽快ではない総会続きの昨今だ。
小中高のPTA, 先日は町内会の総会も行なわれた。
面倒くさがりの私としては 責任というよりは 正直 義務感の方が強い事は否めないが・・。

決定事項を滑るように読み続ける種類の総会が殆どだが町内会のそれはあきらかに違った。
まるで 大沢家政婦紹介所から派遣された 市原悦子のように 無責任極まりなく ワクワク感を感じていたのは多分私一人。(笑)
数年中止されていた町の夏祭り復活のくだりなど 重箱をつつくより 針の穴を通すよりどうでもいいと感じてしまう事が争われた。
白熱である。
多分・・・過去に様々な事があり この町の形があるのだろう。人の性格の中には いつまでも地底深く違和感を蓄積するタイプというのがあって ある違和感をもってしての論争なのだろう。知る由も・・ 知りたい気持ちもないけど。(笑)
おそらく 平均年齢70歳くらいの男女がダークトーンの衣装で 会場いっぱいに集まり 着膨れだけでも温度が上昇しただろう。

50近くでまだまだ若手の私である。ふと今後のこの町の行く末の不安が過ぎりはするもののまだまだ このパワーは続きそうである。草食なにがしといわれる若者の何倍もの熱を感じた。

さて 3月の映画メモ。 というのもあり・・という訳ではないのだが 若者を過ぎた人間を主役とした作品が多いように感じる。

「ルイーサ」  2008アルゼンチン スペイン    監督 ゴンサロ カルサーグ

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(ストーリー)ブエノスアイレスに暮らす60歳になるルイーサ。毎日判で押したように墓地管理の仕事と 女優の家政婦の仕事をかけもちしている。 ある日 突然仕事と家族である愛猫のティノを無くしてしまう。 ティノを火葬したいものの その費用さえままならない。持ち金 400円からのルイーサの一歩を描く。

smile数年前 香港映画「ブエノスアイレス」を鑑賞しとても感動した事が思い出される。その町並みは趣きのあるものではあるが 経済は崩壊し不況はかなり深刻な様子だ。まず60歳の彼女が 普通にダブルワークしても 生活は困窮している事。そして職を失ってすぐに地下鉄で 物売りやら物乞いを始める発想。日本でも不況が続いてはいるが 個人でこのスピードとバイタリティをもつ人はそう・・いないと思う。孤独な老人と思える彼女だけど きっと一人だって 不幸だったわけではない。「食べていくために働く」という行動はシンプルだけど その一歩から 人とふれあい また違った幸福感を感じる事ができた。どう生きるかなんて考える間もない彼女のパワーに励まされる。

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「木漏れ日の家で」  2007ポーランド  監督 ドロタ ケンジェジャフス

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(ストーリー)ワルシャワ郊外の緑に囲まれた木造の古い屋敷に91歳になるアニェラは暮らしている。 愛犬とともに暮らす彼女の日課はご近所を双眼鏡で覗く事。ここで生まれ 育ち 結婚し 子供を育て 夫を葬ってきたこの家を心から愛して止まない。ここのところ体調もすぐれず 愛するわが子の本当の姿を知った彼女は大きな決断をする。

confident歳をとっても どこか悪戯で少女っぽさを残すアニェラ。愛犬フィラとのやりとりに心が和む。老人だから 威厳をもってこうあらねば・・というような様子がなくても 立ち振る舞いや彼女の暮らしぶりで 説教がましくなくても 伝わる物があるように感じる。一人寂しく・・という空気を払拭してくれたのがよかった。そう・・それは自分自身しかできない事なのだから。

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「ゴースト ライター」  2010年 仏 独 英合作 監督ロマンポランスキー

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(ストーリー)元英国首相 アダムラングの自叙伝のゴーストライターを務めることとなった主人公。 元首相の別荘 アメリカ東海岸の孤島で執筆する事に。ところが・・ 前任者のライターの残した写真。  突然のフェリーからの落下死 元首相自身の過去の拷問支持の疑いなど 不審な事が多く明るみになってゆく。知ってはならない秘密が・・?真相は?

happy01これぞ ロマンポランスキー!!大作になるほどコケた感があったけど近年ない秀作だ。ミステリーとしても引き込まれるし 監督ならではの 叙情的シーン・・美しさも健在。
特に ラストカット。お洒落だーー。(笑) ローズマリーの赤ちゃんなどの初期作品のファンも監督の色が好きな人なら 楽しめるのでは。
孤独な主人公が追い込まれてゆくスピード・・ユアンの良さもこじんまりとした本作でより発揮された。

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「ラビットホラー3D」 2011邦画  監督 清水崇

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ファンタジックホラーというジャンルに入るのか?随所に出現するウサギの着ぐるみ。不思議の国のアリスを連想させる物語は感性まかせ。ややグロなシーンは空気が澄んでいるような印象。清水監督の持ち味。

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「ショパン 愛と哀しみの旋律」   2011 監督 イエジ・アントチャック

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音楽家フレデリックショパンと 小説家ジョルジュ サンドの数年にわたる愛の日々を描く。悪名高きジョルジュサンドの熱烈アタックに動かされ やがて彼女なしではいられず 音楽家生活の全てを捧げる若きショパン。いいですねー。才能ある男と経済力ある熟女のラブストーリー。そして 色あせてゆく時間の経過。

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「BIUTIFUL ビューティフル」 2011スペイン 監督アレハンドロ・ゴンザレス・イニャトウ

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男手1つで2人の子を育てる主人公・・違法行為をしてまでも子供にお金を残そうとする彼だが ある日余命宣告を受ける。精神のバランスを崩し薬に走る元妻の事も 仕事仲間である中国移民の家族の事も 何一つ救う事が出来ない上 わが身の命の火までもが消えゆこうとしている。それでも・・それでも生きてゆく。「BIUTIFUL」子供に間違った綴りを教える彼。これもまた人生という事か・・切ない。

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「あぜ道のダンディ」  2011邦画  監督 石井裕也

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妻に先立たれ 思春期の子供2人とどう接して良いか分からない主人公。親をうざったがる子供たちとて父との接し方に戸惑っていた。さえない中年男であるが・・人に弱みを見せずダンディに(あくまでも自分の中での)生きようと日々頑張っているのだ。いいじゃないか・・格好悪くたって。石井監督の優しいまなざしを感じ 笑いながら泣けてしまう秀作である。

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「ハロルドとモード 少年は虹を渡る」 1971米 監督 ハル・アシュビー

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 アメリカン ニューシネマの秀作。 自殺願望にどっぷり溺れる青年ハロルド・・悪趣味ともいえる自殺シュミレーションは家族にももてあまされている。一方 80を過ぎても自由に生命力溢れ生きるモード・・2人は優しい時を過ごしてゆくが・・正反対の2人だが 違う方向から 死というものを見つめているという共通点が分かる。どちらから見つめても 死は・・あくまでも生の延長上にある。

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「ミレニアム マンボ」  2001台湾 仏 監督 ホウ シャウ シエン

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巨匠ならでは・・の美しい画面。 美しいスーチーが 繊細かつ自由な現代女性を自然体で演じている。普通の女性の普通の過去の一片。おもしろく・・はない。(笑)

何かと忙しい年度始め・・サクラの花もようやく咲き始めた。


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