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2012年1月

匂い

Dscf7237raito長年 愛用しているあかり。目に楽しいお気に入り。




子供たちは今でもよく 「かしわのおじいちゃんちの匂いが好きだったんだよねー。」と唐突に口にする。

かしわ というのは 私の実父が亡くなって 母が大阪に移り住む事になる前の 実家である。 

築40年以上の公団住宅で 父母が新婚生活を始め 私が誕生した頃は 高度経済成長時核家族の新しい住処としてそれなりに 明るいイメージだったのだ。

その団地も 老朽化と住人の多くが老人の一人住まいだという事もあって・・何となく淋しい場所となり 建てかえが進められていた。

今となってはお世辞にも 綺麗とはいえない建物だったけれど 子供たちは夏休みや冬休みを過ごす楽しい場所と思っていてくれた。コンクリの階段。  妹家族との狭いがゆえのざこ寝。 バタンと閉まる鉄の扉 たくさん並んだ郵便受け どれも楽しい要因だった様子だけど 何より 「匂い」というのである。

私は・・というと正直・・子供たちの言う「匂い」がなんたるかはよく分からない。

いつだったか 美術館に行った時 「かしわの匂いがするねー」といった子がいたので 何か古いモノから発せられる匂いなのかもしれない。

父が亡くなった時も 留守番の双子がその時 福島の父母と泊まっていたホテルで「かしわの匂いがする。」と言ったらしく父の匂い?・・ もしかしたら亡き父が匂いとともに 孫に会いに来ていたのかもしれない。

ところで 匂い といえば 洗剤である。(笑)

最近の洗濯洗剤には 柔軟剤が配合されている。特にここのところの女子力アップをうたった匂い合戦はヒートアップしているように思う。

私も好奇心で全種類を 少しでも安い時を見計らって試している。 

でも 昔は柔軟剤入りの洗剤はなくて ケチって柔軟材を使わなかったりしていた。柔軟剤。それはちょっとだけ余裕を感じ 愛も感じたりした。(笑)

二十歳そこそこで勤めた会社には まぶしいワイシャツを着た営業さんが たくさんいた。独身らしく生活感を出さずに振舞っているが 何かの拍子に 柔軟剤の お花の香りがしてしまうヤングエグゼクティブもいた。(笑)

そのタイミングで「この男 所有者有り。 細部知りたい場合 ご注意。」と彼の背中に妻の張り紙が見えた私である。

匂いひとつで 懐かしい時を思い出したり 何かバリケードになったりするのかと思うと目に見えないからこそ あなどれない。

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個性的なバックを たくさん持ってるね。と知人に言われる。 コレなんかもそうかしら?

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震災 10ヶ月

Dscf7261suup_2sawaraちゃんに教えていただいた脂肪燃焼スープ  野菜嫌いの子供たちにも好評です! 

 

 

福島の新聞には 今尚・・原発関連のニュースが毎日掲載されている。他県では・・悲しい事ながら・・時とともに減ってきているらしい。外国では?もうなくなってるのかも?

それは 至極 当たり前の事なのかもしれない。生活に必要な記事が優先されるのは仕方ない事ではある。

温度差が広がってしまう事・・ただただ 不安だ。

といいつつ・・私自身偉そうな事など言える筈もない。17年前の阪神淡路大震災の時も 毎日テレビに映る悲劇的な様子を見ては泣いていたくせに・・どうだろう・・当事者の苦しみの何パーセントかも癒えぬうちに元通り 。非常にお聞き苦しい言葉だけど一秒ケロリだったと思う。私は何も・・分かっていなかった。

震災の当事者となって一番に感じた事。それは火の粉が降りかからなければ 本当の熱さは感じられないという事実だ。

そして・・今になってだからこそ他者としては 注意深く感じる努力をしなくてはならない事と 当事者としては自力で強くいなければならない事を痛感している。

現在進行で福島にいる人間としては 原発の細かな情報が 常に気になる。主に・・新聞から探るしかない。それは・・テレビ等では 放映されない事が多くなっているからだ。

原発二号機の温度上昇。 これだけだと 不安。と恐怖のみが増長される。 その理由そして・・その後の様子をセットで理解しなければならない。しかし・・理由も分からない。というのが現状で 周りの様子からみて・・機械の誤作動??という嘘のような本当のその後の様子を 分かったような顔をして落ちついたふりをして生活している。

不安の解決なんて皆無であるが 少しの事実を必死で探す毎日だ。

東電も国も・・結局何もしてくれないので 市で 除染事業に取り組む事が緩やかに決まった。 とはいうものの・・ この二月末までに行われる除染作業に100世帯あたり五十万を支払う という物・・広大な土地そのものを一掃除染する事は到底かなわず第一段階として子供の通学路などを対象とした作業となる。

私の住む小さな地区でも 約1450世帯・・ 700万円の助成対象となるわけだが 内訳をきけば 高圧洗浄機の購入と 側溝の汚泥除去の依頼だけで終わってしまう。作業を行うのはもちろん素人の有志のみ。

改めて肩にずっしりと重みを感じていた私に 年配の組長さんが「それでも・・気楽にいきましょう。長くやりつづけなければならないんですから・・」と声をかけて下さった。

そうなんだ。ここにいるということは・・そういう事なのだと強く感じる。

これだけの事をするのに これだけのお金がかかる。身近に金額が聞こえてきて これからどれだけのお金が必要になるのか・・恐ろしくなる。

原発がなければこのお金でどんな事ができるだろう。

原発・・今すぐに なくしましょう!

切実な願いだ。

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2011年 12月映画生活 MEMO

2012年も明けたが 去年のしめくくりメモを 完成させていなかったので簡単にまとめる。
一年間でメモった作品がちょうど100作品。テレビで観たものも合わせると120作品位になるだろうか・・
不思議なもので 時間とともに 内容すら忘れているものも多々あるが 印象に残っている物は 空気・・ その時感じた胸のつまり具合や(笑) 不快だったり爽快だったりの感覚だけが 鮮明に残っている。
個人的な好き嫌い関係なく 映画一本創る事は想像を絶する作業なのだから・・何かは汲み取りたいとフレンドリーな気持ちで観ていても まったくお友達になれない場合もあるし(笑) 本性を隠していたのに・・不意をついて暴かれるような驚きもある。
いずれにしても楽しい。
楽しいから無理をしても観てしまう。
特に 暗い気持ちになりがちの2011年だったから たった一人で 泣いたり笑ったり 格安で出来る自分でよかったと思う。


ブンミおじさんの森  2010 英 タイ 仏 独 スペイン 監督 アピチャッポン・ウィーラセタクン

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(ストーリー)タイ東北部。 腎臓の病に冒され死をまじかに悟ったブンミ。 家族に先立たれた彼は 妻の妹ジエニを呼び寄せ 自らの農園を預けようとする。森を眺め 淡々と生きてきたブンミの元には 亡くなった妻や 行方不明の息子が生前の姿とは別に現れる。ブンミは死への静かな支度をはじめる。

happy01森で転寝してしまうような ゆったりとした時間の流れ・・ この心地良さは何なのかと思っているうちに まるで久しぶりにやってきた知人のように現れる亡き妻。行方知れずの息子に至ってはもはや人間ではないサルの姿で・・それでも違和感というものが感じられない。この時点でこの映画の世界をゆっくりと歩いている私だった。死後の世界というものは「ヒア アフター」 や 「きみがくれた未来」など・・たくさん描かれているが 一番私が望む形に近い気がした。それは こちらの世界と地続きで 何故だか 不安や恐怖心は感じられない深い森に入ってゆく感覚。夢落ちという結末が永遠に終わらないような作品だ。

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ぼくのエリ 2008年 スウエーデン 監督トーマス アルフレッドソン

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(ストーリー)ストックホルムの郊外に 母と二人暮しのオスカー。学校ではいじめにあっていて一人ぼっちで耐え続けている。ある夜 隣の部屋に越してきたエリという名の少女。同じ頃 街では青年が逆さづりにされ血を抜き取られるという事件が起こる。

bearingヴァンパイアもの ならではの美しい画像は 期待通り。原作も著名らしく ファンも多いこの作品・・心に訴えかけるというよりはやはり視覚に響くものであった。子供の無垢さはある種 残酷であるのはよく言われる事だけど 変に子供よりに物悲しいラストでなく 悪戯っぽさが残るものでよかったと思えた。 名場面とされているプールでの復讐 無音シーン 記憶に残るシーンである事は間違いない。

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キッズ オールライト  2010米 監督 リサ・チョロデンコ

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happy01母親が二人 父親不在という事以外は スタンダードな家族愛物語。同性愛者家族ならではのエピソードなどがあるとしたなら(ないのかもしれないけど)その部分が作品の個性や笑いのツボ となったはずなんだけど・・普通なら普通で脚本で勝負したほうが良いかも?大好きな ザ・フーの曲と同タイトル!尖がったイメージが先入観としてあったせいなのか・・

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クレールの刺繍  2003仏 エレオノール フォーシェ

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wink綺麗な赤毛の女の子がキュート!!オートクチュールから依頼がくるほどの刺繍の技術をみているだけで幸せな気持ちになれた。ヒロインのラストの決断でさらに気持ちよさが残った。

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サンシャイン クリーニング 2008米 監督クリスティン・ジェフズ

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挫折と失敗からなんとか立ち直ろうとする家族。深刻な問題の一つや二つ皆 同じように抱えているさ。と元気づけられる。生きてる限り 転んでもあるいて行かなくちゃね。

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奇跡    2011邦  監督 是枝裕和

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九州新幹線 全線開通 子供たちの間で密かに囁かれる都市伝説をきっかけに鹿児島 福岡に離れて暮らす兄弟が家族を取り戻そうとする。 日本版スタンドバイミーといったところか・・少年だけが持つ一時の純粋で透明な輝き。でも・・皆大人になる。是枝作品 このところ愛が溢れてます。

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黒く濁る村  2010韓  監督 カン・ウソク

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このポスターからして韓国映画っぽい!!(笑)閉塞感のある村というのは どこの国にも存在するのだろう・・その気味悪さだけで 引き込まれてしまうが ストーリー自体はいたってシンプル。ミステリーというほどの捻りやドンデン返しもない。 おそらくドキッと終わらせたかったんだろうな・・・私的には予想通りのラスト。

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きみがくれた未来 2010米 監督 バー・スティアーズ

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アメリカのドラマのいい所が 詰まった作品。 これ以上ないほど 分かりやすくザックのサービスショットも満載。(笑)



2012年も素敵な作品に出会えますように・・・scissors


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2012年が 幸せであるように・・

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近くの神社でおみくじをひいたら小さな神様が入っていました!かわいい!ちなみに大吉でしたよーー!

 

 fuji 明けましておめでとうございます!!

新しい年が皆様にとって 幸多いものであるよう心から 心から願っております!happy01

昨年震災以降は 少々錆び気味だった脳をフル回転するような毎日だった。何につけても数多くの情報から 自らが答えを選ぶという事の連続で正直疲れた。

その選択肢が本当なのか嘘なのかという根本的な事すら分からず 国といえども平気で嘘をつく事も知った。

根性なしの私。どれだけ色んなものに頼って生きてきたかを思い知った年だった。

さて・・疲れた疲れたと言っていたら2012年になってしまった。 

年が明けても 心配はつきないが年頭から 除染作業の声があちこちから上がっている。この広大な街を除染するのは気が遠くなる事かもしれない。根本的な解決には繋がらない事も分かっている。それでも何かやらなくては落ち着かない。町内会へ向かうのだ。

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子供仕様のおせち。今年は煮物がおいしくできたんだけどな。。市販の海老天の価格高騰に驚きケチって渋々 晦日に 海老天を揚げた私。

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今年の初夢は私的には心地よいものだった。

気がつくと大きな木にぶら下がっている私。足場はすぐ近くの高くつまれた荷物。

何度も足をかけようと試みるがとどきそうでとどかない。何度目かのチャレンジで悲しくも荷物は崩れ去ってしまう。

かなり高いその場所は飛び降りるには大怪我をするであろう高さ。「飛び降りようか・・でも・・」と迷う私。

そんな緊迫した時なのに不思議と焦りはないのが不思議なんだけど。

そうこうしているうちに轟音をたて木が幹から折れてしまうのだか・・しなった釣竿から海に投げられるようにスローモーションのようにゆっくりと落ちてゆく私。

心で亡き父のおかげで助かった。と思いながら・・

というものだ。どういう意味があるのだろう?少しでも光のある啓示である事を祈るばかりだ。(笑)

今年もよろしくお願いします!

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