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映画のおはなし むきあう編

Epsn0629jityann 昨日まで元気だった息子と入院中のじいちゃん。どんぐり回し対決

昨夜から我が家の末息子くんの体調がおもわしくない。
ついさっきまで何ともなかったのに・・一晩 咳きこみ なかなか寝付けない様子。何度か経験したけれど 暗い部屋の中にぼんやりと白く小さな子供の顔を見ていると このまま死んでしまうのじゃないかと不安になる。
背中を摩リ続けると時々眼を開いて 私を確認するのかまた寝むりに飛び込んでいく。 大人と違ってこどもはあれこれ不調を経過報告しない。生きる事に考察をしない。
生きるために 生きている。
朝 一番に病院へ行くと 体内酸素濃度が低いといわれ ボンベから吸入。みるみる元気を取り戻した彼。 只今 お昼寝中。
こどもの生きる力に埋もれる生活をしていると 何故だか「死」という眞逆の世界がすぐソコに感じられたりする事がある。人間って 常に反対の事を考える やじろべい みたいな生き物だ。
幸せなら不幸せ。 憧れには 嫉妬。 未来には過去。
ここ最近観た映画の中でも 人は何かとむきあい あやういバランスの中で生きていた。

「人生は、時々 晴れ」 2002年 イギリス フランス作品。 監督マイクリー
サウスロンドンの公団住宅に暮す 三つの家族。 裕福ではないけれどごく普通のありふれた家族である。
だが 皆日常に埋もれすぎて自分の心を深く見つめる事も 解かりあう事もなくなっている。ある事をきっかけにそれぞれに少し変化が・・ 自分と 家族・・登場人物がそれぞれにむきあう事となる。
日常ってこうだよね。といいたくなる。(笑)大半は特別 いい事も 悪い事も起こらない。
それでも 小さな綻びを直しなおし・・時々は共にいる事に感謝したり「やっていけるかも・・」と自分を励ましたり。家族のファーストカットが地味すぎて 正直最後まで観られるか不安だったけど 言葉が必要最低限なので 感情が表になった時 表情が表になった時
心の芯が熱くなるような感覚に襲われた。キャスト同様地味ながら本当に大切な事は・・
と考えさせられ私にとって大切な作品となった。いい映画です。


「僕を葬る」 フランス 作品。 監督フランソワ オゾン
カメラマンとして成功し プライベートも充実しているロマン。 ある時 余命三ヶ月と宣告される。自分本位で生きてきた彼が今とむきあい 死とむきあう事となる。 
オゾン監督の作品の「まぼろし」 の シャーロット ランプリングが大人の女ー。というイメージでカッコよかったのが印象に残っている。今作は 主人公ロマンの祖母にジャンヌ モローが。。圧倒的な存在感で 煙草をカッコよく吸う粋でいろっぽい過去 愛人と共に疾走したすごみのある女性を演じている。監督が同性愛者だからなのか彼の作品に出てくる女性は彼の憧れる女性像を感じる。でも・・私も彼女たちを素敵だな。と思うのは多分 監督が男性だからだと思う。本当の女はもっと執念深い。(笑)
テーマは確かに重いけれど 彼の選ぶ形にとても共感できるので自分なら・・という感覚でいつしか観入ってしまった。 静かな優しい作品。

画家と庭師とカンパ―ニュ」  フランス作品  ジャン・ベッケル監督
パリで成功をおさめた画家が実家に帰郷。 依頼した庭師は幼なじみだった。
経済力も家族との関わりもまるでちがう二人。医者になる事にそむき画家になった彼。庭師になりたかったけれど貧しかったため鉄道員を定年まで勤め上げた彼。でも・・お互いにかけがえのない存在となってゆく。友人の生き様や言葉にふれ 画家は本来の自分とむきあう。
二人の言葉のやりとりが凄くよかった。画家が「俺の絵をどう思う?」と聞くと庭師は「俺には絵の事は解からないけれどお前があんなに夢中になっているんだから悪い訳がない。」と答える。 見栄をはる事も自分をよくみせようとする事もなくとても心おだやかで お互いを尊敬し思いやっている。
唯一むにの二人。こんな人が自分の側に一人でもいてくれたら人生は光輝くと思う。
悲しい出来事もあるけれど きっと画家のこれからはしあわせであろう。と想像できるラストだった。全編を通して 愛が溢れる作品。 人生の最期をどう生きるか考えさせられる。
温かい作品だ。

心ゆらされる 作品を偶然にも つづけて観てしまった。
自分でいうのも何ですが・・(笑) 真面目な私は看病も加わりちょっと疲労。(笑)
次回はばかばかしいのを観てみようかと思っている。(笑)

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コメント

息子さん大変でしたね。

毎日の生活は、物理的、感情的(精神的)そして文化的・・・まだあるとしたら、価値観・・・それは大切なことですね。・・・それでも物理的なことは「待って」がきかないから実はとても大変なのではないかと思います。それができていたら、誰でも生活の大半は成功といえるのではないでしょうか。
私は、このこととずっと格闘しています。(笑)

うーん。すごいですね。何がって・・・。文化活動です。看病や五人の子育てに追われながらでも、こんなに
鑑賞されていらっしゃることはすごいことです。

音楽でいうと、たとえば大変なときには、激しい音楽や、ドラマチックな音楽・・・ハードロックなども・・・を聞くことをする場合と、静かな音楽で、落ち着こうとする場合と両方あるのだそうです。私はどちら派でもなく、ケースバイケースです。音楽がない方が良いときも人にとってあるのかもしれませんね。
森の中でのせせらぎの音や小鳥の鳴き声という音が良い
時もあるのかもしれませんね。

ドラマチックなストーリーで、疲れがとれるときと、ユーモアで笑ってそうなるときが両方考えられますね。

いつか「うるさすぎる奴ら」・・・でしたっけ、あれで、すぐにその日のおかしかったことをストーリーで面白く(レジのこと)はなして下さったのは最高でしたよ。
ツボをついてしばらく声を出して笑ったほどでした。

ユーモア系も奥が深くバラエティに富んでいますね。
ちょっと情けないくらいのお笑い系だと、自分も入って
いけそうで、癒し効果も私の場合、倍増しそうです。

投稿: yukoeden | 2010年10月20日 (水) 19時04分

yukoeden様
コメントいただけると元気がでます!
ありがとうございます。文化活動なんて・・汗がでそうですが(笑)何か形にならない事をして安心しているというか・・自分を保っている感じです。
皆さんから色んな事を教えていただいたり 本当に刺激というか 潤いをいただいています。
そうそう・・いつか行ってみたい。とかやってみたいとかという夢も密かに育ちます。
オリジナルラブ(今の若者はオリラジというらしいけど私たちの頃はジナラヴといってました。笑)ですが 夫は田島君とは福島で知り合ったみたいです。彼もお父様の転勤で高校時代はこちらだったので。私は東京時代に会いましたがかれこれ20年以上前の事ですね。皆 若くて細かったです。(笑)夫は自分の事を「馬鹿磁石」といってまして・・確かにどこをどう歩いても個性的な方たちばかりを友人に持っています。ラスタカラーチェロを回しながら演奏する人。 裸で踊る人
火を吹く大道芸人。限りなく危険な人も多数です。皆 いい方ばかりなんですけど。
まあ・・その磁石にひっついた私なんですが。(笑)
yukoedenさんはドライブ好きなんですよねー。
私も毎日 車 生活ですが わりとその時間に
いい音楽に出会うことが多い気がします。
文章を書く時は無音がいいみたい。 デザインを考えてる時は 何故かイギリスロック。くつろぎはアメリカンロック。ストレス発散はクラシックかなー?(笑)

投稿: 森おばさん | 2010年10月21日 (木) 18時30分

えー?ストレス解消はクラシックー?信じられません。
やっと最近そうではなくなってきましたが、私は、クラシックは営業、ロックは本音って感じだったからです。

でも私の友達のピアノウーマンは、そうですよ。
演奏会とかしていてすましている人も、家ではFMは、NHKは避けるみたいな感じの人もいます。(朝はNHKは、とくにクラシックが多いですね。音楽の提供の仕方が少し堅苦しいからかもしれません。)
クラシックの中にどっぷりつかってると、息苦しくなってきたり勉強として聞いてしまうので、つまらなくなるんです。
反動なのかもしれませんね。きっと人は、両方の極端を持ってやっとバランスが取れるのかもしれません。きけ~ん!!

磁石といえば、私もそうかもしれません。
くっつく人みんなすごーくいい人ばかりです。ネットでも同じです。。

ご主人様面白いですね。
ブログも拝見しました。
若さや自由さをいつまでも持っていられる方だと、
すごく思いました。やさしそうですね。

投稿: yukoeden | 2010年10月26日 (火) 06時35分

yukoeden様
クラシックがストレス発散というのは・・秘密ですが(笑)エアタクトを振ってるからです。
最近はあまりなくなりましたが 音にあわせてオーケストラのコンダクターになるんです。
その昔新宿駅のホームに有名な 指揮者がいたのですが・・その人は音のない中 通勤客に押されながらが どこかの世界で頑張ってました。いっちゃってるなーと言われてましたが私も同志なわけです。(笑)人前ではできませんけどね。
ドアに向って山手線の駅のアナウンスを何度も繰り返している人もいたなー。皆 元気だといいなー。
さて。夫のブログを今までほぼ見たことがありませんでした。yukoedenさんが見たとおっしゃるので遅ればせながら・・行ってみましたが 私には解からない事ばかりでした。(笑)
先日 フィンランドのバンド特集とかいってcdをかけてたので私のブログはチェックしてるんでしょうかね。(笑)

投稿: 森おばさん | 2010年10月27日 (水) 11時28分

エアタクト!それすごくわかります。
本当に大事です。(何のこっちゃ)

主人の高校時代の友達で、その人の家の前を通ると、
いつも指揮棒を振っていたそうです。
自分の世界・・・コンダクターはそうですよね。
最高のストレス解消です。・・・と思います。

私は森おばさんのコメが初コメでした。
びっくりして、驚いて、どんなに嬉しかったことか!
そのおかげで、ブログを続けることができたかもしれません。有り難うございます!!

wildroseさんのところには、本当に素敵な方が集まります。Ivyさんでしたっけ・・・。マイケルの絵をリリースした時のコメントは、ジーンとしますね。

本当にみなさん愛にあふれています。
wildroseさんが本当に素敵な方だからですね。

投稿: yukoeden | 2010年10月27日 (水) 21時47分

yukoeden様
思えば 本当に不思議なご縁ですよね。
同じくらいの時期にブログを初めて 星の数ほどあるサイトの中からこうして気の合う方たちといろいろな事を話しているんですから・・多分お会いできなかったら知らなかった事や考えもしなかった事がたくさんあったと思います。
ネットの上とはいえ 今の私が一番 素に近い状態でいられる本当に貴重な場所となっています。
yukoedenさんは本当に誠実な方ですね。その人柄がブログの記事にもコメントにもとても現われています。こころから信頼できる方だな。と思っています。多分 私が落ち込むような時も 励ましてくれるんだろうな・・と もはや介護される老人のような気持ちになる時があります。(笑)
その時はよろしく。(涙)
皆さんとの時間をこれからも大切にしたいです。
そうそう・・陶芸の先生のブログ さしつかえなければ yukoedenさんの気の進む時期にお知らせください。急に寒くなりましたね。風邪ひかないように気を付けて下さい。

投稿: 森おばさん | 2010年10月28日 (木) 14時10分

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